Goistech株式会社のW.Dです。飲食店の現場サポート担当として、日々加盟店を訪問しながらタブレット設定、容器選び、メニュー写真のアドバイスをしています。
「夏は注文が多かったのに、秋になったら急に売れなくなった」
「メニューを季節に合わせて変えた方がいいと分かっていても、どうすればいいか分からない」
「秋冬向けに何を追加すれば注文が増えるか、具体的な選び方を知りたい」
このような悩みを持つ飲食店オーナー様に向けて、デリバリーの季節メニュー切り替えを実践するための手順を解説します。
私がこれまでサポートしてきた飲食店では、季節に合わせてメニューを見直すだけで注文数・客単価ともに改善したケースが多くあります。難しく考える必要はありません。このガイドに沿って、一歩ずつ進めてみてください。
デリバリーで「季節メニュー切り替え」が重要な理由
気温・季節の変化が注文傾向に直結する
実際の店舗を回っていると「メニューを変えていないのに売上が落ちた」という声をよく聞きます。デリバリーは気温や季節の変化が注文傾向に直結するサービスです。
夏はアイス系ドリンク・冷製スープ・サラダ系ランチが選ばれやすく、秋冬になると温かい鍋料理・スープ系・煮込み料理の需要が伸びます。気温が10℃以上下がると、冷たい料理の注文率が顕著に落ちる傾向があります。
季節に合っていないメニューをそのまま掲載し続けると、アプリのトップ画面でユーザーが「見たいものがない」と判断し、競合店のページに流れてしまいます。
デリバリーの季節メニューがアプリ内の順位に影響する
フードデリバリーアプリのアルゴリズムは注文転換率(ページを閲覧したあとに注文が発生した割合)を重要な指標として評価します。季節感のないメニューが並んでいると転換率が低下し、アプリ内の表示順位が下がります。
結果として新規ユーザーへのリーチが減り、注文数の低下につながります。
季節に合わせたメニュー更新は「新規客への訴求」と「アルゴリズム対策」の両面で効果があります。 メニューを変えるコストは小さく、売上への影響は大きい——これが現場で感じる実感です。
秋冬のデリバリーに向いているメニューの条件
配達中に品質が落ちにくい料理の特徴
現場で多くのオーナー様に伝えているのが「配達中に品質が落ちにくいか」という視点です。秋冬に人気が出やすい料理でも、デリバリーに向かないものがあります。
たとえば揚げたてのフライは時間が経つと衣がベタつきます。クリームコロッケや牡蠣フライなど冬の定番は、スープやソースと組み合わせるなど「置いても崩れにくい状態」に工夫することが必要です。
デリバリー向き秋冬メニューの3条件
| 条件 | 具体例 |
|---|---|
| 温かい状態をキープしやすい | シチュー・カレー・おでん・煮込み料理 |
| 食感が変わりにくい | 丼物・スープ系・鍋セット |
| 容器との相性が良い | 密閉性の高い容器でスープが漏れないもの |
温かい料理こそ秋冬デリバリーの主役
業態別の秋冬デリバリー向きメニューの例を挙げます。
- 居酒屋: もつ鍋セット・おでんセット・焼き鳥の温かいセット
- 中華: 担々スープ麺・麻婆豆腐定食・本格中華スープセット
- カフェ: ホットドリンクセット・グラタン・温かいプレートランチ
- 洋食・ファミレス系: ビーフシチュー・ポークカレー・クリームパスタ
逆によくある失敗は、クリスマスやお正月関連メニューをイベントに合わせて急遽追加しすぎること。メニュー数が多すぎると管理が煩雑になり、調理ミスやタブレット上の混乱が増えます。秋冬は「追加する数より絞り込む」方が重要です。
売れる秋冬デリバリーメニューの作り方 — 5つのステップ
ステップ1: 直近3ヶ月の売上データを確認する
まず、UberEatsマネージャーや出前館の管理画面から、夏〜現在の商品別注文数データを出力してください。
確認ポイント:
– 直近1ヶ月で注文ゼロの商品はないか
– 季節限定として追加したのに気づかず残っている商品はないか
– 注文数が下位20%の商品はどれか
注文数の少ない商品は非表示または削除候補です。「全メニューをそのまま残す」ことに固執しないことが大切です。整理されたメニューページの方が転換率が上がります。
ステップ2:「秋冬需要×自店の強み」で候補を絞る
メニュー改訂は0から考える必要はありません。「今の厨房でつくれる料理の中で、秋冬需要に合うもの」を選ぶのがポイントです。
新規に食材を仕入れる場合、まずロスが出にくい少量から試してください。ロスが出た場合の損失を事前に計算した上で、テスト期間(1〜2週間)に限定して試験導入します。
ステップ3: 価格設定と利益率を計算する
秋冬メニューは食材費が変わるため、価格設定を再計算してください。
基本の計算式:
デリバリー価格 = 原価 ÷ 原価率(0.28〜0.35) × 手数料調整係数(1.3〜1.4)
計算例: 原材料費500円の煮込み料理の場合
– 原価率30%で計算: 500 ÷ 0.30 ≒ 1,667円
– 手数料調整(×1.3): 1,667 × 1.3 ≒ 2,170円(参考価格)
実際には地域の相場感と競合店の価格帯も確認した上で設定してください。「利益が出るか」を必ず確認してから掲載することが鉄則です。
ステップ4: 商品写真を撮り直す
季節メニューを追加する際、写真は必ず新しく撮影します。「夏のメニュー写真を流用している」ケースをよく見ますが、これは転換率の低下につながります。温かみのある料理写真は注文率が上がります。
スマートフォン撮影の基本:
– 自然光(窓際)を使う
– 湯気が出ている状態で撮る(食欲をそそる)
– 容器の実物と写真を一致させる
– 白い食器・白背景を使うと料理の色味が映える
ステップ5: テスト導入してPDCAを回す
新しいメニューは一気に10品追加しないでください。まず2〜3品を追加して1〜2週間データを確認します。
確認指標:
– 新メニューのクリック率(表示回数÷クリック数)
– 注文転換率(クリック数÷注文数)
– レビューの内容(品質・温度・包装への言及)
データを見ながら追加・削除を繰り返すことで、2〜3ヶ月後には季節感のある「強いメニュー構成」ができあがります。
【実践チェックリスト】季節メニュー更新前に確認すること
メニュー切り替えの前に、以下のチェックリストで確認してください。現場でのメニュー更新に際して、私が加盟店様に渡しているリストです。
データ確認
– [ ] 直近3ヶ月の商品別注文数を出力した
– [ ] 注文ゼロまたは月1件以下の商品をリストアップした
– [ ] 季節外れのメニューを非表示または削除する商品を決めた
新メニュー設計
– [ ] 追加するメニューは2〜5品に絞った
– [ ] 容器・包材の在庫・発注を確認した
– [ ] 価格設定の計算を済ませた(手数料込みで利益が出るか)
– [ ] 競合店の秋冬メニュー・価格帯を確認した
写真・掲載
– [ ] 新メニューの写真を撮り直した
– [ ] カテゴリ名を秋冬向けに更新した(「温かいメニュー」など)
– [ ] UberEatsマネージャーと各サービスの管理画面で更新・公開した
– [ ] 写真審査が通ったか翌日に確認する予定を入れた
オペレーション
– [ ] スタッフに新メニューの内容・調理手順を共有した
– [ ] 仕込み量の目安を決めた(最初は少なめに設定)
– [ ] 容器サイズと仕上がりが合っているか実物で確認した
Goistechがサポートした飲食店の事例
現場でサポートした居酒屋(神戸・Going Delivery導入店)の事例をご紹介します。
状況: 夏から秋にかけて売上が月20%近く落ちていました。原因を調べると、デリバリーメニューの構成がほぼ夏のままでした。夏限定で追加していた冷製麺・かき氷系ドリンクがそのまま掲載されており、9月に入っても変更されていない状態でした。
取り組んだこと:
1. 秋冬向けに「もつ鍋セット」「おでんセット」を新規追加
2. 注文数が少なかった夏限定メニュー6品を非表示に
3. カテゴリ名を「秋のおすすめ温かメニュー」に変更
4. スープが漏れにくい保温性の高い容器に切り替え(容器単価:+約8円)
結果: 翌月の売上は前年同月比で約15%増加。1注文あたりの客単価も平均280円上昇しました。
UberEats正規代理店としてGold🎖️を3年連続で獲得した私たちGoistechの支援実績では、メニューの季節切り替えは「最もコストをかけずに売上を改善できる施策」の一つです。Going Deliveryを活用してゴーストレストランも並行運営したこのお店では、8ヶ月で498万円の売上増につながりました。
「メニューを変えるだけでこんなに変わるとは思わなかった」——このオーナー様の言葉が、現場サポートをしていて一番うれしい瞬間です。
よくある質問
Q. 季節メニューはどのくらいの頻度で切り替えるべきですか?
四季ごとに大きな見直しをすることをお勧めします。目安は春(3〜4月)、夏(7〜8月)、秋(9〜10月)、冬(11〜12月)の計4回です。大幅な変更は年2回(夏前と秋口)でも十分対応できます。小さな追加・削除であれば月1回のペースで行うと、常に鮮度のあるメニュー構成を維持できます。
Q. メニューを変えると既存のお客様が混乱しませんか?
人気の定番メニューは残しながら、季節メニューを追加していく「足し引き型」をお勧めします。「定番カテゴリ」と「季節限定カテゴリ」を分けて設定すると、既存のお客様にも新規のお客様にもわかりやすい構成になります。急に全メニューを入れ替えることは避けてください。
Q. UberEatsのメニュー更新に審査はありますか?
UberEatsでは写真付きで新しい商品を登録する際に審査(通常1〜3営業日)があります。写真なしであれば即日反映されます。出前館・menuはサービスごとに異なりますが、写真あり登録には1〜2日かかることが多いです。繁忙期直前に変更しようとすると間に合わないケースもあるため、余裕を持って登録することをお勧めします。
Q. 容器の切り替えにコストがかかって悩んでいます。
容器の変更は必須ではありません。まず現在の容器で試してみて「スープが漏れる」「食感が悪い」などのレビューがついた場合に切り替えを検討してください。容器コストが上がる場合は商品価格を20〜30円引き上げることで対応できます。1食あたり数十円の容器コストは、客単価が200〜300円上がれば十分に回収できます。
困ったことがあればお気軽にお声がけください。
UberEats正規代理店 Gold🎖️3年連続獲得のGoistechが
あなたの飲食店のデリバリー導入・売上改善をサポートします。
コメント