Goistech株式会社のY.S.です。業界のデータやトレンドをウォッチするのが好きで、主にフードデリバリーの市場動向や使えるツール・施策についての情報をお届けしています。
「UberEatsを始めたのに、なぜか注文が全然入らない時間帯がある」
「ランチとディナー、どっちに力を入れればいいか分からない」
「同じメニューなのに曜日によって売上が全然違う理由が知りたい」
このような悩みを持つ飲食店オーナー様に向けて、今回はUberEatsの「時間帯別・曜日別の注文傾向」と、それを活かした具体的な戦略についてお伝えします。
「なんとなく営業している」状態から、「データを見て戦略的に動く」状態へ。この記事が、そのきっかけになれば嬉しいです。
UberEatsの時間帯別注文傾向とは?ピーク帯と閑散帯の基礎知識
フードデリバリーの注文には、1日の中で明確な「波」があります。
まず全体像として、UberEatsの注文が集中しやすい時間帯をまとめると以下のようになります。
| 時間帯 | 需要の目安 | 主な利用者・特徴 |
|---|---|---|
| 7:00〜10:00 | 低 | 朝食需要。パン・スイーツ系業態は狙い目 |
| 11:00〜14:00 | 高(ランチピーク) | オフィスワーカー・在宅勤務者の昼食 |
| 14:00〜17:00 | 中〜低 | おやつタイム。カフェ・スイーツ系が強い |
| 18:00〜21:00 | 高(ディナーピーク) | ファミリー・在宅ワーカーの夕食 |
| 21:00〜23:00 | 中 | 残業後の夕食。ボリューム系・つまみ系が人気 |
| 23:00〜深夜 | 低〜中 | 地域・業態によって大きく異なる |
この波を知っておくことは、UberEatsで売上を最大化するうえで非常に重要です。
なぜなら、「いつ力を入れるか」によって、営業時間の設定・スタッフのシフト・プロモーションの配信タイミング・メニューの品揃えがすべて変わってくるからです。
逆に言えば、時間帯の波を無視して「終日フルメニュー・常時プロモーション」という運用をしていると、コストが無駄にかかったり、ピーク帯にオペレーションが崩れてスコアが下がったりというリスクが生まれます。
まずは「自店でいつ注文が多いか」を意識することが、すべての改善の出発点です。
【曜日別データ】週ごとの注文パターン — 平日・週末・祝日の違い
時間帯だけでなく、曜日によっても注文傾向は大きく変わります。
平日(月〜金)の傾向
平日はランチ帯が特に強い曜日です。在宅勤務や外に出られないオフィスワーカーの昼食需要が高く、「素早く・しっかり食べたい」ニーズが主流です。
- 月曜〜水曜: コンパクトな食事(丼・麺・定食)が選ばれやすい。週のはじめは「効率重視」の傾向
- 木曜〜金曜: やや単価が上がる傾向。週末に向けて「ちょっと贅沢」な気分になりやすい
- 金曜の夜: 1週間の疲れと開放感が重なり、ディナー帯の需要が特に高まる
土日・祝日の傾向
週末は「ランチ帯が落ちやすく、ディナー帯が伸びやすい」というのが全体的な傾向です。
土日は外食に行く選択肢が増えるため、昼のデリバリー注文数が平日より少なくなることが多いです。一方、夕方から夜にかけてのファミリー層・在宅層の需要は強まります。
- 土曜のディナー: 外食の代替としてデリバリーを選ぶ層が増える。単価高めの商品も選ばれやすい
- 日曜の夕方〜夜(17〜21時): 1週間の疲れと「外出したくない」気分が重なり、デリバリーへの需要が高まりやすい
個人的に多くの店舗データを見ていると、最も安定して注文が入りやすいのは火曜〜木曜のランチ帯という印象があります。一方、「土日に伸びると思っていたのに意外と伸びない」とおっしゃるオーナー様もよくいらっしゃいます。
これは外食との競合が強まるため自然な現象ですが、逆に言えば日曜の夜は比較的ライバルが少なく、うまくハマればデリバリーで差をつけられるチャンスでもあります。
祝日は「特別感」を意識する
祝日は需要の読みが難しいですが、家族が集まって「特別においしいものを食べたい」というニーズが高まることが多いです。
祝日向けに「ちょっと豪華なセット」や「数量限定の特別メニュー」を用意しておくと、通常日より単価が上がりやすくなります。
ランチ帯(11〜14時)でUberEatsの注文を最大化する3つの施策
UberEatsのランチ帯攻略で特に重要なのは、スピード・単価・露出の3点です。
① 調理時間を短縮してスコアを守る
ランチ帯は注文が集中しやすい分、準備時間(Prep Time)が延びてスコアに影響しやすい時間帯でもあります。
調理工程を事前仕込みで短縮し、ピーク帯での「キャンセル・遅延」を防ぐことが最優先です。
実践ポイント:
– ランチ専用の「仕込みメニュー」を用意する(煮込み系・ソース系・下処理済みの具材)
– 注文が増えてきたらUberEats Managerで「準備時間(Prep Time)」を手動で延ばす
– ランチに提供するメニューを3〜5種に絞り込み、調理の複雑さを下げる
「全メニューを昼も提供する」というスタンスは、ピーク帯には向きません。「ランチはこれだけ」と決めてしまった方が、スタッフの負担も下がり、品質が安定します。
② ランチセットで「お得感×客単価」を両立する
ランチは「安い方がいい」と思われがちですが、「単品+ドリンク/サイドのセット設計」にすることで、お得感を演出しながら客単価を上げることが可能です。
例えば「メイン単品1,200円」より「メイン+サラダ+ドリンクセット1,500円」の方が選ばれやすいというデータは、私たちGoistechが支援する多くの店舗でも確認されています。
「セットにすると高く見える」と心配されるオーナー様も多いですが、実際には「1つの選択で完結する便利さ」が評価されています。特にランチはスピード感を求めるユーザーが多いため、「何を頼めばいいか分かりやすい構成」が大切です。
③ ランチ帯限定のプロモーション設定で露出を最大化する
UberEatsのプロモーション機能(割引・まとめ買い割引など)を、ランチ帯(11:00〜13:30)に絞って設定することで、費用対効果を高めることができます。
「常時プロモーション」は費用がかさむわりに効果が分散しがちです。まずは需要が最も高いランチ帯に集中させることで、限られた予算の中でも注文数のアップを狙えます。
プロモーションの設定はUberEats Managerから行えます。初めて使う方はまず「1週間のお試し設定」から始めて、効果を見ながら調整するのがおすすめです。
ディナー・夜間帯(18〜22時)の攻略 — 客単価と回転率を両立する方法
ランチ帯が「スピード&回転重視」なら、ディナー帯は「単価&体験重視」の時間帯です。
ランチで稼ぐのとは少し違う「稼ぎ方の哲学」が必要になります。
ディナーメニューの設計ポイント
ディナーはひとつのメイン料理で終わらせるのではなく、「一品+サイド×2〜3品」という組み合わせで楽しめるメニュー展開が向いています。
- 家飲みニーズ対応: おつまみ系の充実。居酒屋・和食・中華系の業態に特に有効
- ファミリー向けの大盛り・シェアパッケージ: 家族で分けて食べられる量のセット
- 週末限定メニュー: 金〜日の夜に特別感のある商品を用意することで、単価アップを狙える
特に注目すべき金・土の夜間帯
週末の夜(特に金・土の18〜21時)は、1週間で最もデリバリー需要が高まる時間帯の一つです。
「今夜は特別においしいものを食べたい」「外出を避けてゆっくりしたい」という気分が重なり、単価の高い商品も選ばれやすくなります。
UberEats正規代理店としてGold🎖️を3年連続で獲得した私たちGoistechが支援した居酒屋では、週末限定の単価UPセット(通常メニューより2〜3割高い「週末特別コース」)を導入したことで、8ヶ月で498万円の売上アップを実現しています。
この事例では、平日のランチで回転を稼ぎ、週末のディナーで単価を上げるという「時間帯別の稼ぎ方設計」が、売上増加の大きな要因の一つでした。
深夜帯(22時以降)は業態を選ぶ
深夜帯の需要は地域差・業態差が大きいです。
深夜帯が向いている業態: ラーメン、中華料理、居酒屋系つまみ、唐揚げ、ピザなど
深夜帯が向いていない業態: ランチ特化の定食、子育て家族向けメニュー、ヘルシー系サラダなど
深夜営業にはスタッフコストもかかります。「売上がコストを上回るか」を最初の2〜3週間で検証し、採算が取れないなら早めに閉める時間を前倒しにする判断も大切です。
ここは正直、無理に深夜まで開けるより「ディナー帯を充実させて21〜22時で閉める」方が、多くのお店にとってコストパフォーマンスが良いと思います。
【UberEats Manager活用】自店の時間帯データの確認と読み方
「一般的な傾向は分かった。でも自分のお店のデータはどう見ればいい?」
UberEats Managerには、注文を時間帯別・曜日別に確認できるレポート機能があります。自店の実績データを確認することで、「どこに力を入れるか」が明確になります。
確認手順
- UberEats Manager(manager.uber.com)にログイン
- 左メニューから「レポート」を選択
- 「パフォーマンス」タブで期間を選択(直近2〜4週間を推奨)
- 時間帯別・曜日別の注文分布を確認する
見るべき3つの指標
① どの時間帯に注文が集中しているか
自店の「本当のピーク帯」を把握することが最初のステップです。一般論とズレている場合は、立地・業態・周辺環境の特性が反映されています。
② どの時間帯でキャンセルが多いか
キャンセルが多い時間帯は「オペレーションが追いつかないピーク帯」の可能性が高いです。受付数を絞るか、Prep Timeを延ばす対応が必要なサインです。
③ どの時間帯で評価点が下がっているか
評価が下がる時間帯には、遅延・品質低下などの問題が起きているはずです。スタッフが足りない、または提供できるメニューが多すぎることが原因になっていることが多いです。
PDCAを月1回のペースで回す
個人的には、このデータを使った「分析→改善→検証」のPDCAサイクルを月1回回すことをおすすめしています。
毎日見るのは大変ですが、月1回「先月のデータを30分見て、来月の設定を1つ変える」だけでも、積み重ねで大きな差が生まれます。
ピーク時間帯でもスコアを落とさないオペレーション設計
時間帯分析で最終的に大切なのは、ピーク帯でのスコア維持です。
UberEatsのアルゴリズムは、一定期間のスコア(キャンセル率・承認率・準備時間の超過)を見て検索順位を決定します。
ピーク帯に無理をしてキャンセルや遅配が増えると、スコアが下がり→翌日・翌週の表示順位が下がる→注文数が落ちる、という悪循環に陥ります。
① 「一時停止」機能を適切に使う
注文が殺到してオペレーションが崩れそうなとき、思い切って受付を一時停止することも有効な選択肢です。
「注文を全部受けて全部遅れる」より「少数を断って残りに全力を注ぐ」方が、長期的なスコアには有利です。UberEats Managerの「営業一時停止」ボタンを、状況に応じてためらわずに使いましょう。
② Prep Time(準備時間)を時間帯に応じて調整する
平常時は15分、ピーク帯は25〜30分というように、時間帯に応じてPrep Timeを動的に変えることで過剰な遅延を防げます。
あらかじめ「ピーク帯設定」を決めておき、スタッフが素早く変更できる体制を作っておくと運用がスムーズです。
③ ピーク帯は「提供メニューを絞る」
ピーク帯に「全メニューを提供しようとする」のは、キャパオーバーの最大の原因です。
調理工程がシンプルなメニューだけに絞り込むことで、スタッフの負担を下げ、品質と速度を安定させることができます。
現場での支援でよく見るパターンは「ランチは8〜10品、ディナーは15〜18品に戻す」という時間帯切り替え設計です。この構造にするだけでランチ帯のキャンセル率が改善した事例を、私たちは複数見ています。
「メニューを絞るのは勇気がいる」というオーナー様も多いですが、「選択肢が少ない分、提供スピードが上がってスコアが安定する」という効果は本当にあります。ぜひ試してみてください。
よくある質問
Q. UberEatsで注文が来やすい「曜日・時間帯」はいつですか?
一般的には火〜木のランチ帯(11:00〜13:30)が最も安定して注文が入りやすい時間帯です。週末はランチの需要が落ちる一方、日曜の夕方〜夜(17〜21時)はファミリー需要で盛り上がりやすい傾向があります。ただし、業態や立地によって異なるため、UberEats Managerの自店データを確認することが最も確実な方法です。
Q. 深夜帯(22時以降)に営業するメリットはありますか?
業態によります。ラーメン・居酒屋系つまみ・唐揚げなどは深夜需要がありますが、ファミリー向けや健康系メニューは注文が少ない傾向です。また深夜帯の稼働にはスタッフコストもかかるため、まずは2〜3週間試験的に深夜営業を行い、売上とコストのバランスを検証してから継続するかを判断することをおすすめします。
Q. ピーク時間帯にキャンセルが増えると、スコアに影響しますか?
はい、大きく影響します。UberEatsのスコアはキャンセル率・準備時間の超過に敏感に反応し、スコアが下がると検索表示順位にも影響します。ピーク帯には「受付一時停止」や「Prep Timeの延長」を活用して、過剰受注によるスコア悪化を防ぎましょう。スコアは下がってから回復させるのに時間がかかるため、予防的な運用が重要です。
Q. UberEatsのプロモーションは、どの時間帯に設定するのが効果的ですか?
プロモーションは「需要が高い時間帯」に合わせるのが基本です。特に月〜木のランチ帯(11:00〜13:30)にターゲットを絞ると、費用対効果が上がりやすいです。週末のディナー帯(金〜日の18:00〜21:00)も注文が増えるタイミングなので、特別セールを合わせて設定してみてください。「常時プロモーション」よりも「ピーク帯に集中」の方が、コスト管理がしやすくなります。
Q. 曜日・時間帯別の売上データは、どこで確認できますか?
UberEats Manager(manager.uber.com)の「レポート」→「パフォーマンス」から確認できます。直近2〜4週間のデータを見ることで、自店のピーク帯と閑散帯のパターンがつかめます。月1回のペースでデータを確認し、営業時間やプロモーション設定の見直しに活用することをおすすめします。
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