Goistech株式会社のY.Sです。業界ニュースとトレンドを日々ウォッチしています。
「menuがサービスを終了した……今すぐ何をすればいい?」
「menu経由の売上が急になくなって、どこで補えばいいのかわからない」
「Woltに続いてmenuまで。これからフードデリバリーはどうなるの?」
このような悩みを持つ飲食店オーナー様に向けて、今日はお伝えしたいことがあります。
2026年9月30日、フードデリバリーアプリ「menu(メニュー)」がサービスを終了しました。80,000店舗を超える加盟店が影響を受けるこの変化は、Woltの日本撤退に続く業界の大きな節目です。
突然の話に「どう動けばいいか」と焦っているオーナー様に向けて、今すぐ取るべき3つのアクションと、これからの「2強時代」をどう乗り越えるかを整理してお伝えします。
フードデリバリー「menu」が2026年9月30日にサービスを終了した背景
menu(メニュー)は、KDDI傘下のmenu株式会社が運営する国内フードデリバリーサービスとして、2020年のコロナ禍需要の拡大とともに急成長してきました。全国47都道府県をカバーし、加盟店数は最大80,000店舗超。UberEats・出前館に次ぐ「国内第3のプラットフォーム」として、確固たるポジションを持っていました。
しかし2026年8月、KDDIは「フードデリバリー市場をめぐる競合環境の変化と今後の事業見通しを総合的に見直した結果、経営資源の最適配分の観点からサービスを終了する」と発表。9月30日をもってサービスは終了し、運営会社も解散・清算の方向となりました。
相次ぐ撤退:日本フードデリバリーの変遷
menuの終了は突然のことに見えますが、業界全体の流れを見れば、ある程度の必然性がありました。
| サービス | 動向 |
|---|---|
| DiDi Food | 2022年撤退 |
| Chompy | 2022年サービス終了 |
| foodpanda | 2024年日本撤退 |
| Wolt(フィンランド) | 2026年上半期に日本撤退 |
| menu | 2026年9月30日サービス終了 |
コロナ禍に急増したフードデリバリーサービスは、市場規模8,240億円(2026年時点)という巨大なパイを争ってきました。ところが、このビジネスは「規模の経済」が強く働く領域。配達員ネットワーク・マーケティング・システム開発のコストを回収するためには、ある一定以上の注文数が不可欠です。上位2〜3社への集約は、時代の流れとして読めていた部分もありました。
なぜmenuは終了したのか
KDDI公式の理由は「競合環境の変化」です。UberEatsのブランド力・配達員網、出前館のユーザーベースに対抗し続けるためのコストが、収益性と見合わなくなったと見るのが自然でしょう。
個人的な感覚では、menuは「使いやすいアプリ」「飲食店へのサポート体制」といった点で評価する声も多く、惜しいサービスでした。ただ、プラットフォームビジネスである以上、ネットワーク規模が勝負を決めるのも事実です。
menu加盟店が直面する3つの影響
menu終了は、加盟店にとって主に次の3つの影響をもたらします。
①menu経由の売上が突然ゼロになる
menu経由で月に一定数の注文があったお店は、その分の売上がそのまま消滅します。「menuをメインに使っていた」「menuのみに登録していた」お店にとっては、特にダメージが大きい変化です。代替チャネルへの早期移行が急務です。
②顧客データ・レビューの引き継ぎができない
menuに蓄積されたレビュー・評価・リピーター情報は、他のプラットフォームへ持ち出すことができません。UberEatsや出前館に出店した場合でも、評価はゼロからのスタートになります。焦る必要はありませんが、新しいプラットフォームで評価を早期に積み上げる行動が必要です。
③広告・プロモーション費の行き場を決め直す必要がある
menuにプロモーション費を投下していたお店は、その予算をどこに振り替えるかを判断しなければなりません。UberEatsのプロモーション機能、出前館の広告施策など、選択肢は複数あります。
状況は厳しいですが、やれることはあります。次のセクションで具体的なアクションを見ていきましょう。
menu終了後に飲食店が今すぐ取るべき3つのアクション
「menu サービス終了」を受けて、今すぐ動ける対応策を整理しました。
アクション1:UberEats・出前館への出店申請(または追加登録)
menuのみに登録していたお店は、今すぐUberEatsまたは出前館への出店申請をすることが最優先です。
- UberEats:現在、一定条件を満たした店舗は初期費用0円・タブレット無料の出店キャンペーンを実施しています。審査から開始まで最短1〜2週間程度。都市部であれば注文数のポテンシャルが高く、早期の売上補填に有効です。
- 出前館:全国対応。手数料体系がUberEatsと異なるため、地域・業態によってはこちらが有利なケースもあります。
すでに両プラットフォームに登録済みのお店は、menu向けに最適化していた価格やメニュー構成を見直す機会として活用してください。
アクション2:SNS・LINEで既存顧客へ移行を案内する
menuを通じてリピートしてくれていたお客様の中には、「なんで注文できなくなったの?」と疑問を持っている方も少なくありません。
SNS(InstagramやX)やLINE公式アカウントがあれば、「UberEats・出前館からご注文いただけます!」という一言をなるべく早く発信してください。サービス終了直後の今が最もタイムリーなタイミングです。顧客離れを最小限に抑えられます。
アクション3:メニュー・価格をプラットフォームに合わせて再設計する
menuで掲載していたメニューをそのまま移行するだけでは、効果が限定的です。UberEatsと出前館それぞれの顧客層・注文傾向に合わせた最適化を意識しましょう。
例えば、UberEatsはランチ・ディナーでの単品注文・若い世代が多い傾向があります。出前館はファミリー向けや夕食の大人数注文に強みがあります。それぞれに合ったセット構成・価格設定・トップ画像を用意することで、menu終了という逆境を「メニューリニューアル」の機会に転換できます。
「2強時代」UberEats × 出前館の同時掲載戦略
menuが終了し、日本のフードデリバリーはいよいよUberEatsと出前館の2強体制が鮮明になりました(ロケットナウも存在しますが、規模感はまだ異なります)。
この新しい環境をどう戦うか、私なりの整理をお伝えします。
2プラットフォームの特性と棲み分け
| UberEats | 出前館 | |
|---|---|---|
| 主な顧客層 | 20〜40代・単身・ビジネスパーソン | 20〜50代・ファミリー層も多い |
| 注文単価の傾向 | 比較的高め(1,500〜2,000円台) | やや低め(1,000〜1,500円台) |
| ピーク時間帯 | ランチ・夕食・深夜 | 夕食・週末が中心 |
| エリア展開 | 都市部で特に強い | 地方・郊外にも幅広く展開 |
2プラットフォームに同時掲載することで、異なる顧客層にリーチでき、売上の安定化が図れます。ただし各社の「お店と同じ価格」施策(価格統一ルール)など、プラットフォームのルール変更は随時確認が必要です。
Going Deliveryの実績から見る複数展開の効果
Goistechが運営するフランチャイズ「Going Delivery」でサポートした店舗の中にも、複数のプラットフォームを組み合わせて大きな成果を出したケースがあります。
- 居酒屋A店:昼のゴーストレストラン × UberEats活用で月商498万円UP(8ヶ月)
- 中華居酒屋B店:デリバリー × ゴーストレストランの2軸展開で月商341万円UP(7ヶ月)
- インドカレーC店:UberEats + 出前館の2プラットフォーム同時展開で月商204万円UP(5ヶ月)
成果の背景には「どのプラットフォームで何を売るか」という戦略設計があります。menu終了を機に、改めてデリバリー戦略を見直してみることをおすすめします。
Goistech Going Deliveryが移行をサポートします
GoistechはUberEatsの正規代理店として、また「Going Delivery」フランチャイズを運営する立場から、menu終了に伴う移行支援も承っています。
- UberEats・出前館の新規出店サポート(申請〜審査〜開始まで一括対応)
- メニュー・価格の最適化アドバイス(プラットフォームごとの特性を踏まえた設計)
- Going Delivery(ゴーストレストランFC)への移行提案(空き時間・空き厨房を収益に変える)
「menuがなくなって売上が落ちた」という状況から、むしろ以前より売上を伸ばすことを一緒に目指せればと思っています。ブログをチェックしてみてくださいね。
よくある質問
Q. menuで蓄積したレビューや評価は他のプラットフォームに引き継げますか?
残念ながら、menuのレビューや評価を他のプラットフォームへ移行する方法はありません。UberEats・出前館への出店時はゼロからのスタートになります。ただし料理の品質とオペレーションを整えれば評価は早期に積み上がります。スコア管理の初期戦略についても、Goistechにご相談ください。
Q. menuに登録していた店舗情報やメニュー写真は流用できますか?
自店が撮影した写真や作成した文章は著作権的に問題なく流用できます。ただし、プラットフォームごとに推奨される画像サイズや画質が異なる場合があるため、移行の際に撮り直しをおすすめするケースもあります。Goistechのサポートでは、メニュー写真の改善についても現場担当者がアドバイスしています。
Q. UberEatsと出前館はどちらを先に登録すべきですか?
業態・エリアによって異なりますが、都市部かつ客単価1,500円以上のお店であればまずUberEatsをおすすめすることが多いです。地方・郊外・ファミリー向けメニューであれば出前館が相性よいケースもあります。迷う場合はお気軽にGoistechにご相談ください。お店の状況に合わせた判断をサポートします。
Q. ロケットナウへの登録も検討すべきですか?
ロケットナウは近距離・即時配達を強みとするサービスで、特定の業態・エリアでは有効です。ただしUberEats・出前館と比べると現時点での規模感は小さいため、まず2強での安定した売上基盤をつくることを優先し、余力があればロケットナウを追加するという順序が現実的です。
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