Goistech株式会社のK.Hです。飲食店オーナー様の手数料・費用まわりのご相談を日々お受けしています。
「ラーメンはデリバリーに向かないと聞いたけど本当?」
「手数料を引かれたら利益が残らないのでは?」
「麺が伸びてしまうのに、わざわざ始める意味があるのか?」
このような悩みを持つラーメン店のオーナー様に向けて、手数料の実数値から容器費用、品質維持の対策まで、現場目線で徹底解説します。UberEats正規代理店としてGold🎖️を3年連続で獲得した私たちGoistechが、実際にサポートしてきたラーメン店の事例も交えながらお伝えします。
ラーメン屋がデリバリーに挑戦するオーナーが直面する3つの壁
ラーメン店のオーナーがデリバリー導入を検討し始めると、決まって同じ3つの壁にぶつかります。
壁①:手数料が高くて利益が出ないのでは?
フードデリバリーサービスの手数料は、注文金額の30〜35%前後です。1,000円のラーメンを売っても、プラットフォームに300〜350円を引かれる計算になります。「これでは割に合わない」と感じるのは当然の感覚です。
壁②:ラーメンの品質がデリバリーに向かない
ラーメン最大の弱点は「時間との戦い」です。麺は時間が経てば伸びる。スープは冷める。届いたときに「これじゃない」と感じさせてしまうと、低評価レビューにつながります。
壁③:容器・梱包のコストが読めない
デリバリー専用の容器は通常の食器と異なり、スープ漏れを防ぐ密閉性が必要です。1食あたりの容器コストは商品によって大きく変わり、利益を圧迫する見えないコストになりがちです。
これら3つの壁は、正しい知識と準備があれば乗り越えられます。順番に具体的な数字で見ていきましょう。
UberEats・出前館でラーメン屋が払う手数料はいくら?【具体的な数字で解説】
手数料の内訳を計算してみる
2026年現在、主要フードデリバリーサービスのラーメン店(飲食店)向け手数料は以下の通りです。
| サービス | 手数料率 | 備考 |
|---|---|---|
| UberEats | 約35% | 配達込み。プロモーション費用は別途 |
| 出前館 | 約30〜35% | プランによって異なる |
| menu | 約30〜35% | 地域・条件により変動 |
※手数料率はプラン・条件により異なる場合があります。最新情報は各サービスの公式窓口にご確認ください。
UberEatsを例に取ると、「注文金額の約35%」がプラットフォームへの手数料として差し引かれます。これは配達パートナーへの報酬・システム利用料・集客費用を含む包括的な費用です。
1,000円ラーメンを売ったときの実際の手取り
1杯1,000円のラーメンを売ったとき、手元に残る金額を具体的に計算してみましょう。
【UberEats経由の売上計算】
注文金額:1,000円
▲ UberEats手数料(35%):△350円
▲ 食材原価(原価率30%と仮定):△300円
▲ 容器・梱包費:△80円(スープ容器+麺容器+袋)
▲ 光熱費・人件費按分(概算):△100円
残る利益:170円/杯
1杯あたりの利益は約170円。利益率にすると17%です。「少ない」と感じるかもしれませんが、ポイントはこの注文がなければゼロだったということ。
デリバリーは「既存の厨房稼働率を上げる追加売上」として考えると見方が変わります。仕込みは通常営業と共用できます。デリバリー専用に新たな人件費が発生するわけでもありません。ランチ閉店後の14〜17時の時間帯に注文が入れば、そのまま追加収益になります。
ラーメンデリバリーの最大の課題「品質維持」を解決する方法
ラーメンのデリバリー品質は、適切な対策を取れば十分に維持できます。成功しているラーメン店は共通して2つのことに力を入れています。
麺の選定とスープの分離包装
麺の選び方が最初の分かれ道
デリバリーに適した麺の特徴は「低加水麺よりも高加水麺」です。高加水麺は水分を多く含むため、スープを吸収するスピードが遅く、届いてから食べるまでの時間的な余裕が生まれます。一方、低加水麺(博多系の細麺など)はすぐに伸びやすく、デリバリーには不向きです。
また、麺とスープを分けて入れる「別添え」スタイルはラーメンデリバリーの基本中の基本です。最近ではデリバリー専用に開発された「混ぜるだけ」系の冷やしラーメンや、容器に全てが揃った汁なし麺(まぜそば)の人気も高まっています。
スープの温度管理
スープは配達中に急速に冷えます。対策としては以下が有効です。
- 断熱性の高い容器を選ぶ(発泡スチロール製や保温蓋付き)
- スープを出発直前まで火にかけ、できるだけ高温で出荷する
- UberEatsの「ホットバッグ」機能(一部エリアで利用可能)を活用する
容器選びのポイントと費用
ラーメンデリバリー用の容器に必要な条件は3つです。
- 密閉性:スープが漏れない構造(ロック式の蓋)
- 保温性:届いたときに適切な温度を保てる
- 見た目:開けた瞬間の第一印象を損なわない
1食あたりの容器費用の目安は以下の通りです。
| 容器 | 費用目安 |
|---|---|
| スープ容器(500〜600ml) | 30〜60円 |
| 麺容器(別添えの場合) | 15〜30円 |
| 包装袋・割り箸・スプーン等 | 15〜25円 |
| 合計 | 60〜115円程度 |
容器コストは抑えようとして安価な製品を選ぶと、スープ漏れやへたりによるクレームが増えます。最初から品質の高い容器を使い、1食あたり80〜100円の予算を確保することをお勧めします。
ラーメン屋がデリバリーで黒字になるための収支シミュレーション
月100注文での試算
月に100注文のラーメンが入ったケースをシミュレーションしてみます。メニュー単価は平均1,200円(ラーメン+トッピング想定)とします。
【月100注文 収支試算】
売上合計:1,200円 × 100注文 = 120,000円
▲ UberEats手数料(35%):△42,000円
▲ 食材原価(原価率28%):△33,600円
▲ 容器・梱包費(1食90円):△9,000円
▲ 光熱費・雑費(按分):△3,000円
月間デリバリー利益:32,400円
月100注文で約3.2万円の追加利益です。これは「閉店後の時間帯や通常営業の合間」に得られる上乗せ収益です。月200注文なら約6.4万円、月300注文で約9.6万円と、注文数に比例して積み上がっていきます。
利益を出すための最低注文数の考え方
デリバリーを始めても、初月は注文が少なく赤字になるケースがあります。ラーメン店がデリバリーで月々プラスを出すための「損益分岐注文数」を考えてみましょう。
デリバリー運営で発生する固定的なコスト(撮影費用、写真更新費用など)を月5,000円と仮定した場合、1注文あたりの限界利益(売上 − 変動費)は以下のように計算できます。
1注文あたりの限界利益:
1,200円(売上)− 420円(手数料)− 336円(原価)− 90円(容器)= 354円
損益分岐注文数:5,000円 ÷ 354円 ≒ 約15注文
月15注文を超えれば黒字です。週に4注文弱。これは現実的な目標です。
ただし、デリバリーの注文数は「ページの最適化」と「評価の積み上げ」に大きく依存します。最初の1〜3ヶ月は赤字覚悟で評価とレビューを積み上げ、4ヶ月目以降から本格的な利益を狙うイメージで計画を立てると現実的です。
デリバリーで成功しているラーメン店の共通点【Goistech実績】
私たちGoistechがサポートしてきた飲食店の中で、デリバリーで着実に売上を伸ばしているラーメン・麺類店には共通点があります。
共通点①:「デリバリー専用メニュー」を用意している
店舗で提供しているメニューをそのままデリバリーに出すのではなく、デリバリーに特化したラインナップを設けているお店が強いです。具体的には、汁なし麺・油そば・つけ麺などの「麺とスープが最初から分離している」メニューをデリバリーの看板商品に据えています。
共通点②:写真に徹底的にこだわる
UberEatsの検索画面ではサムネイル画像が勝負の9割を決めます。「写真に少しお金をかけるだけで注文数が変わる」という声を多くのオーナーから聞いています。プロのフードカメラマンに依頼する予算がない場合でも、自然光・白い皿・シズル感を意識した撮り方をするだけで大きく変わります。
共通点③:プロモーションを短期集中で使う
UberEatsにはプロモーション機能があり、期間限定の割引キャンペーンを設定できます。開始直後の「ゼロからの注文数作り」にプロモーションを集中投下することで、最初の評価を早期に積み上げられます。費用は割引分をGoistechが負担してもらえる場合もあります(正規代理店経由の特典として)。
共通点④:バーチャルレストランで昼・夜を使い分ける
Going Deliveryを活用し、ラーメン店の厨房でランチタイムは唐揚げ専門ブランド、ディナーはラーメンというように複数のブランドを稼働させているお店があります。実際にGoistechがサポートした中には、居酒屋が8ヶ月で498万円、中華居酒屋が7ヶ月で341万円の売上UPを達成した事例があります。ラーメン × バーチャルレストランの組み合わせは、特に製麺系の仕込みとシナジーが高い選択肢です。
ラーメン屋がデリバリーを始める前に確認すべきチェックリスト
導入前に以下の項目を確認しておくと、スムーズに立ち上げられます。
準備フェーズ
– [ ] デリバリー専用メニューを検討したか(汁なし系・つけ麺系など)
– [ ] 容器・梱包材を試注文して実際に試食テストをしたか
– [ ] 商品写真の撮影計画があるか
– [ ] 調理オペレーションの変更点を洗い出したか(麺の茹で時間・温度設定など)
登録フェーズ
– [ ] UberEatsへの出店審査書類を準備したか
– [ ] メニュー登録時の価格設定を見直したか(デリバリー価格 ≒ 店内価格 × 1.1〜1.2が目安)
– [ ] 営業時間・受付可能数量(最大同時注文数)を設定したか
運用フェーズ
– [ ] 最初の1ヶ月はレビュー返信を丁寧に行う体制があるか
– [ ] 注文ピーク時間帯(11〜13時、18〜21時)の人員配置を確認したか
– [ ] 月次で注文数・評価・売上を振り返る仕組みがあるか
特にラーメン店に多いのが「試食テストを省略して本番スタートしてしまう」ケースです。スープが冷めた状態で実際に食べてみる、30分後の麺の状態を確認するといったテストは必ず実施してください。
よくある質問
Q. ラーメン屋のデリバリーは低評価になりやすいですか?
A. 準備をせずに始めると、品質のばらつきから低評価が続くケースはあります。ただし、「麺とスープの別添え」「保温容器の使用」「調理直後すぐに引き渡す」を徹底することで、評価4.0以上を維持しているラーメン店は多くあります。最初の3ヶ月は評価を積み上げる期間と割り切り、丁寧な対応を続けることが大切です。
Q. デリバリー価格は店内価格より高く設定していいですか?
A. はい、設定できます。容器費用や手数料を考慮すると、店内価格の10〜20%上乗せが一般的です。ただし、UberEatsと出前館では「同一価格ポリシー」(一部サービスで異なる場合あり)があるため、サービスごとの規約を必ず確認してください。
Q. 出前館とUberEatsはどちらから始めるべきですか?
A. 最初はUberEatsをお勧めするケースが多いです。UberEatsは注文数・アプリ利用者数ともに国内最大規模であり、「まず注文を経験して運用に慣れる」という意味でも向いています。ある程度安定してから出前館を追加し、両プラットフォームで売上を積み上げるのが現実的な順序です。
Q. ラーメン店は代理店(出店代行)を使うべきですか?
A. 初めてデリバリーを導入する場合は、代理店を活用することをお勧めします。登録から写真撮影、メニュー設定のアドバイスまでサポートを受けられるため、立ち上がりのスピードが大きく違います。Goistechでは初期費用なしでご支援しています。
Q. バーチャルレストランとの組み合わせで何か注意点はありますか?
A. ラーメン店でバーチャルレストランを追加する場合、「オペレーション負荷の増大」に注意が必要です。複数ブランドを同時に稼働させると、ピーク時に注文が集中し、クオリティが落ちるリスクがあります。最初は1ブランド追加から始め、慣れてきたら2ブランド目を追加する段階的なアプローチが安全です。
数字の面からしっかりサポートさせていただきます。
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あなたの飲食店のデリバリー導入・売上改善をサポートします。
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