売上アップ・運営改善

【2026年版】フードデリバリーの客単価を上げる7つの方法 — 手数料負けしない収益構造をつくるメニュー戦略

Goistech株式会社のK.Hです。フードデリバリーの手数料や費用まわりのご相談を日々お受けしています。

「手数料が高くて、売れれば売れるほど利益が薄くなる」

「注文数は増えてきたのに、手元に残るお金がほとんどない」

「どうすれば手数料を引かれても利益が残る構造にできるのか」

このような悩みを持つ飲食店オーナー様に向けて、本記事ではフードデリバリーの客単価を上げる7つの方法を、数字を使って具体的に解説します。

UberEats正規代理店としてGold🎖️を3年連続で獲得した私たちの経験をもとに、実際に成果が出た施策をお伝えします。

目次

客単価とは?フードデリバリーで重要な理由

「客単価」とは、お客様1人(1回の注文)あたりの平均購入金額のことです。

デリバリーでは、注文件数を増やすことに注力しがちですが、実は客単価を上げることのほうが収益改善に直結しやすいのです。その理由を具体的に見てみましょう。

手数料が「売上に対してかかる」構造の問題

フードデリバリーの手数料は、売上金額に対してパーセンテージでかかります。仮に手数料が30%だとすると、以下のようになります。

注文1件あたりの売上 手数料(30%) 手元に残る金額
1,000円 300円 700円
1,500円 450円 1,050円
2,000円 600円 1,400円

注文件数が同じでも、客単価が1,000円から2,000円に上がると、手元に残る金額は2倍になります。しかし調理・包装・受け渡しに要するオペレーション負荷はほぼ変わりません。

客単価を上げることが最もコスパの高い改善策

注文件数を2倍にするためには、大幅なプロモーション費用や価格引き下げが必要です。一方で客単価を1.5倍にするために必要なのは、メニューの見せ方の工夫と設定変更だけ。かけるコストが小さい割に、利益への貢献が大きい施策です。

フードデリバリーの平均客単価の実態と目標値

私たちが支援している加盟店様のデータを総合すると、デリバリーの平均客単価は業態によって大きく異なります。

業態 平均客単価の目安
ラーメン・麺類 1,200〜1,800円
カフェ・スイーツ 1,000〜1,500円
居酒屋・和食 1,800〜2,500円
焼肉・中華 2,000〜3,000円
インドカレー 1,500〜2,000円

目標としては、業態平均の1.2〜1.5倍を目指すのが現実的です。現在の客単価が業態平均を下回っている場合は、本記事で紹介する方法を実践することで改善が見込めます。

一方で、客単価だけを追いすぎると注文数が減るリスクがあります。その点については後ほど「バランスの取り方」のセクションで詳しく解説します。

客単価を上げる7つの具体的な方法

それでは、フードデリバリーの客単価を上げる具体的な手段を7つ紹介します。すべてを一度に実施する必要はありません。まずは自店舗で取り組みやすいものから試してみてください。

方法1: セット商品でまとめ買いを促す

単品よりもセットにすることで「お得感」と「まとめ買い」の両方を同時に実現できます。

居酒屋の例

  • 単品注文の場合:唐揚げ600円 + ビール350円 + 枝豆300円 = 合計1,250円(バラバラに注文)
  • セット注文の場合:「唐揚げ & 2ドリンクセット」1,100円

お客様はお得感を感じながら合計注文額が上がり、お店側は1回の注文でドリンクも一緒に購入してもらえます。双方にメリットがある設計です。

セットを作る際の重要なポイントは、セット価格が単品合計の90〜95%程度になるよう設定することです。割引率が高すぎると利益を圧迫しますが、低すぎると「セットにするメリットがない」と判断されて選ばれません。

方法2: オプション・トッピングを充実させる

メニュー1品あたりの単価をオプションで底上げする方法です。

効果的なオプション例

  • 「大盛り」「特盛り」(+100〜200円)
  • 「チーズトッピング」「バター追加」(+80〜150円)
  • 「辛さレベル選択」(0円オプション。顧客体験向上目的)

重要なのは、オプションを選ぶことにポジティブな理由を添えることです。「少し多めに食べたい方に」「ボリューム重視の方へ」などの一言があるだけで、選択率が変わります。

実際にトッピングオプションを整備した店舗では、注文1件あたりの単価が平均150〜300円程度アップした事例が複数あります。

方法3: 高単価商品をメニューの上位に配置する

UberEatsなどのデリバリープラットフォームでは、メニューの表示順を設定できます。高単価の商品を上位に配置することで、自然と客単価が上がりやすくなります。

「人気順」の上位に高単価のものが表示されるよう、最初の段階でレビューが集まりやすい仕掛け(クーポン配布や期間限定設定)を活用するのも有効です。

また、メニュー名と写真のクオリティが高単価商品で高いほど選ばれやすくなります。「看板商品」を1〜2品に絞り込み、そこにメニュー写真と説明文のリソースを集中投下しましょう。

方法4: 最低注文金額を戦略的に設定する

UberEatsでは、店舗側で「最低注文金額」を設定できます。これを適切に活用することで、客単価を底上げできます。

設定の目安

現在の平均客単価 推奨する最低注文金額
1,200円 1,000〜1,100円
1,500円 1,200〜1,400円
2,000円 1,600〜1,800円

最低注文金額が高すぎると注文数が減るリスクがあります。目安は、現在の平均客単価の80〜90%が適切な設定ラインです。

たとえば現在の平均客単価が1,400円であれば、最低注文金額は1,200〜1,300円に設定することで自然な底上げ効果が期待できます。最低注文金額に到達しておらず追加注文が必要な場合、ユーザーはカート画面でサイドメニューを選ぶ動機ができます。

方法5: 送料無料ラインを活用してまとめ注文を誘導する

「○○円以上で送料無料」という仕組みを活用すると、ユーザーが追加注文する動機が生まれます。

設定のポイント

  • 送料無料ラインは、平均客単価よりも200〜400円高めに設定する
  • アプリ上でカートに商品があるときに「あと○○円で送料無料」と表示される仕組みを積極的に活用する

「もう少しで送料無料」という心理的なトリガーは、注文者が追加のサイドメニューやドリンクを選ぶ直接的なきっかけになります。現在の平均客単価が1,500円であれば、送料無料ラインは1,700〜1,800円に設定するイメージです。

方法6: 「限定」商品でアップセルを狙う

「期間限定」「数量限定」の商品を設けることで、単価の高い商品への誘導が自然に行えます。

  • 「今月だけの特製ソース唐揚げ丼」1,500円(通常の唐揚げ丼は1,100円)
  • 「週末限定の2名盛り合わせ」2,800円

限定感がある商品は「今注文しないと買えない」という心理が働き、単価が高くても選ばれやすい傾向があります。UberEatsのメニュー管理機能では曜日・時間帯別のメニュー切り替えも可能なため、うまく活用しましょう。

継続的な限定商品の入れ替えは、リピート注文のきっかけにもなります。「また新しいメニューが出ているかも」と定期的に開いてもらえるようになれば、注文頻度の向上にもつながります。

方法7: サイドメニュー・ドリンクの追加率を高める工夫

主菜(メイン)の注文に加えて、ドリンクやサイドが一緒に選ばれる確率を高める工夫をしましょう。

具体的な施策

  • メニュー説明文に「一緒に注文されることが多いサイドメニュー」を明記する
  • 料理の写真にドリンクやサイドが一緒に映っている「盛り付け例」を使う
  • UberEatsの「おすすめ商品」機能を設定して関連商品を提案する

実際に「ドリンクと一緒にどうぞ」と明記しただけで、ドリンクの追加注文率が15〜20%向上した事例があります。少しの工夫で効果が出やすい施策のため、まずここから取り組むことをおすすめします。

客単価と注文数のバランスをどう保つか

客単価を上げる施策を取りすぎると、注文数が落ちるリスクがあります。ここでは落とし穴と最適化の考え方を解説します。

注文数が落ちやすいパターン

1. 最低注文金額を一気に上げすぎる

500円から2,000円に一気に引き上げると、注文者が離脱しやすくなります。変更は段階的に行うのが基本です。

2. メニューの価格を一律10〜20%値上げする

手数料対策としての値上げ自体は必要ですが、一度に大幅な値上げを行うと「値段が高い」というレビューが増えやすくなります。価格改定は小幅・段階的に行うのが安全です。

3. セット商品しか選べなくなる設計にする

単品注文の選択肢を残すことで、小規模な注文者を取りこぼさない設計にすることが重要です。

売上合計で判断する

客単価と注文数はトレードオフの関係にあることが多いですが、最終的に重要なのは「月間売上の合計」です。具体的に見てみましょう。

改善前(例)

指標 数値
月間注文数 150件
平均客単価 1,200円
月間売上合計 180,000円

施策実施後(目標)

指標 数値
月間注文数 135件(10%減少)
平均客単価 1,500円(25%UP)
月間売上合計 202,500円(12.5%増)

注文数が多少減っても、客単価が上がれば売上合計は増加します。最低でも「注文数の減少率 < 客単価の上昇率」になっていれば、総売上はプラスになります。

施策実施から2〜4週間後に注文データを確認し、この計算式を使って効果を判断するのがおすすめです。

【実績公開】Goistechが支援した客単価改善の事例

私たちGoistechが実際に支援してきた加盟店様の中から、客単価改善に取り組んだ代表的な事例をご紹介します。

神戸の居酒屋様(8ヶ月で売上498万円UP)

ゴーストレストランを5ブランド導入した際に、単一ブランドあたりのメニュー数を絞り込み、セット商品と高単価メニューを前面に配置しました。結果として平均客単価が1,400円から2,100円に向上。注文件数は微減しましたが、売上の絶対額は大幅にアップしました。

埼玉の中華居酒屋様(7ヶ月で341万円UP)

もともとは単品中心のメニュー構成でしたが、「2〜3人分の盛り合わせセット」を追加したことで、家族・グループの注文を取り込めるようになりました。平均客単価が1,700円から2,400円に改善し、家族向け需要を新規獲得することに成功しました。

西東京のインドカレー店様(5ヶ月で204万円UP)

スパイスセットや「おためし3種セット」を追加し、単品カレーの注文に横展開できる商品を揃えました。追加トッピングの注文率も向上し、客単価が1,300円から1,850円に改善しました。

いずれの事例も、大規模な設備投資や新規集客コストをかけずに、メニュー設計の見直しだけで実現した成果です。

よくある質問

Q. 客単価を上げると、UberEatsのレビュー評価に影響しますか?

値上げや価格設定の変更それ自体は、レビュー評価に直接影響しません。ただし、価格に見合った品質・量を提供しているかどうかが評価されます。「コスパが悪い」というレビューが増えないよう、価格改定と同時にメニュー写真の更新や盛り付けの改善も行うことをおすすめします。

Q. 最低注文金額はいくらに設定するのが最適ですか?

業態・地域によって異なりますが、現在の平均客単価の80〜90%が一般的な目安です。設定後は2〜3週間分の注文データを確認し、注文数が大きく落ちていないかをチェックしてください。注文数が大幅に減っている場合は段階的に引き下げ、最適値を探しましょう。

Q. セット商品の割引率はどのくらいにすべきですか?

単品合計の5〜10%引きが一般的な目安です。割引率が低すぎると「セットにするメリットがない」と感じられ、高すぎると利益を圧迫します。最初は2〜3パターンを試して、注文の選択率が高いものに絞り込む方法が確実です。

Q. 客単価アップの施策はいつごろ効果が出ますか?

メニュー変更後、通常2〜4週間で数字に効果が現れ始めます。UberEatsではメニュー変更の反映に数日かかる場合があるため、変更から1週間後のデータから効果を判断するようにしましょう。

Q. 単品メニューを減らしてセット中心にすべきですか?

単品メニューを完全になくすのはおすすめしません。単品メニューは少額注文者へのエントリーポイントであり、新規顧客の獲得窓口でもあります。セットと単品の両方を揃えつつ、セットが選ばれやすい見せ方にするのが最適な構成です。


数字の面からしっかりサポートさせていただきます。

UberEats正規代理店 Gold🎖️3年連続獲得のGoistechが
あなたの飲食店のデリバリー導入・売上改善をサポートします。

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