Goistech株式会社のY.Sです。飲食業界の市場トレンドや最新ニュースを日々ウォッチしています。
「デリバリーって、ジャンクフードやがっつり系が売れるものでしょ?」
「うちは健康系の店じゃないから、ヘルシー訴求なんて関係ない」
「健康志向メニューを追加しても、費用対効果がよくわからない」
このような考えを持つ飲食店オーナー様に向けて、2026年の最新動向をお伝えします。
実は今、フードデリバリーと健康志向の組み合わせが、飲食店の新たな売上源として急速に注目されています。消費者の食への意識が大きく変化しており、「美味しい」だけでなく「体によい」という軸がデリバリー選びの基準として定着しつつあります。この流れを早めに掴んだ飲食店が、新規顧客を着実に取り込んでいるのが2026年の実情です。
2026年、健康志向とフードデリバリーが交差する理由
2026年の飲食業界のキーワードは「タイパ」「ウェルネス」「プチ贅沢」の3つです。中でも注目すべきはウェルネスへの意識の変化です。
以前は「食べない」「減らす」という制限型の健康志向が主流でしたが、2026年現在は「心身の充足を高める食事」へと関心が移っています。高タンパク・腸活・ギルトフリーといったキーワードが、飲食店選びの判断基準として定着しつつあり、この傾向はデリバリー需要とも強く結びついています。
なぜデリバリーと健康志向が組み合わさるのか
健康的な食事をとりたいと思っていても、「毎日自炊する時間がない」という悩みは多くの人に共通しています。デリバリーは、その手間を取り除いてくれる存在です。
- 「筋トレ後に高タンパクな食事をとりたいけど、調理する気力がない」
- 「仕事終わりに腸に優しい食事を食べたいけど、外食に出かけたくない」
- 「ダイエット中だが、コンビニ飯に飽きてしまった」
このようなニーズを持つ消費者が、デリバリーアプリで「健康系メニュー」を探すケースが増えています。個人的には、この変化がまだ業界全体で十分に認識されていないと感じています。今こそ先行するチャンスです。
健康志向デリバリーメニューの3大カテゴリ
健康志向のデリバリー需要を取り込むには、「どんな層が何を求めているか」を明確にする必要があります。大きく3つのカテゴリに分類できます。
①高タンパク・低カロリー(フィットネス層向け)
ターゲットとなるのは、筋トレやボディメイクを習慣化している20〜40代です。鶏胸肉・サラダチキン・グリルチキン・卵料理など、タンパク質を豊富に含む食材を使ったメニューが支持されています。
ポイントは「グラムあたりのタンパク質量」を商品説明に入れることです。「タンパク質28g含有」と一行加えるだけで、フィットネス層のクリック率が大幅に向上します。実際、から揚げ専門店が「高タンパク鶏胸唐揚げセット(P35g)」を試験的に追加したところ、平日夜の注文数が増えたという話をよく聞きます。
②腸活・発酵食品メニュー(ヘルスコンシャス層向け)
2026年のウェルネストレンドで特に存在感を放っているのが「腸活」です。ヨーグルト・キムチ・納豆・味噌・甘酒などの発酵食品を取り入れたメニューは、美容・健康に関心の高い女性を中心に幅広く支持されています。
和食系・定食系の飲食店には最もフィットするカテゴリです。「腸活定食セット」「自家製糠床のお新香付き」「発酵調味料を使用したタレ」といった一言を添えるだけで、他店との差別化ができます。
③ギルトフリーメニュー(幅広い年齢層向け)
「罪悪感なく食べたい」というニーズは、特定の層だけでなく幅広い年齢層に共通しています。揚げ物でも「エアフライヤー調理」「植物性油使用」、主食でも「糖質オフ」「玄米使用」といった訴求でギルトフリー感を打ち出せます。
これは既存メニューを大きく変えずに取り組める、参入コストの低いアプローチでもあります。特に居酒屋やファミリー向け業態では取り入れやすいカテゴリです。
健康志向デリバリーで「選ばれるお店」になる5つの実践テクニック
①メニュー名・説明文に健康キーワードを盛り込む
UberEatsのメニュー検索では、商品名と説明文が検索対象になります。「高タンパク」「腸活」「ヘルシー」「ローカロリー」「糖質オフ」などのキーワードを意識的に組み込みましょう。
変更前 → 変更後の例:
– 「鶏胸肉炒め定食」→「高タンパク鶏胸肉炒め定食(タンパク質28g含有)」
– 「サラダボウル」→「腸活野菜のサラダボウル(食物繊維たっぷり・ドレッシング別添え)」
– 「唐揚げ定食」→「鶏胸肉使用 低カロリー唐揚げ定食(エアフライヤー調理)」
メニュー名を変えるだけなので、商品自体の変更は不要です。まずはこのリネームからスタートすることをおすすめします。
②商品写真で「ヘルシーさ」を視覚的に伝える
健康系メニューの写真は、明るく清潔感のある盛り付けが効果的です。白や緑を多く取り入れ、食材の鮮やかさを前面に出しましょう。「美味しそう」と「体によさそう」を両立させた写真は、クリック率の向上につながります。
ここは正直、撮影方法ひとつで注文数が変わる部分です。既存メニューでも、プレートや盛り付けを見直すだけで健康的な印象に変えられます。スマートフォンで撮影する場合は、窓際の自然光を活用するのが最もコストのかからない方法です。
③UberEatsのカテゴリ設定で健康志向ユーザーに届ける
UberEatsの店舗カテゴリ設定では「ヘルシー」「サラダ」「和食」などが選択可能です。健康訴求のメニューを展開する場合、これらのカテゴリを積極的に活用しましょう。アプリでブラウジングしながら食事を探すユーザーへのリーチが広がります。
また、店舗説明文の冒頭に「ヘルシーにこだわった〜」「体に優しい食材を使用した〜」などの文言を入れると、検索結果の一覧ページでの印象が変わります。
④健康特化の「バーチャルブランド」を立ち上げる
現在の店舗ブランドイメージが健康志向と合わない場合、デリバリー専用の「ヘルシー系ブランド」を別途立ち上げる方法があります。これがゴーストレストラン(バーチャルレストラン)の活用です。
既存の厨房・スタッフはそのままに、デリバリープラットフォーム上だけで新たなブランドを展開できます。私たちGoistech株式会社が支援する「Going Delivery」では、健康志向メニューを含む30種以上のバーチャルブランドを提供しています。居酒屋がGoing Deliveryを導入して8ヶ月で498万円の売上UPを達成した実績もあり、厨房の空き時間を収益化するモデルとして多くの飲食店に選ばれています。
⑤レビューで「健康訴求」を自然に育てる
注文者からのレビューに「ヘルシー」「体に優しい」「罪悪感なく食べられた」というコメントが蓄積されると、自然とそれがお店の強みになっていきます。
サンクスカードに「○○を使った理由や調理のこだわり」を一言書き添えると、健康面での評価コメントが生まれやすくなります。「食材の産地にこだわっています」「低温調理で栄養を逃さない工夫をしています」といった情報は、レビューにも反映されやすいです。
健康志向デリバリーに取り組みやすい業態・難しい業態
健康志向デリバリーへの参入難易度は業態によって大きく異なります。現状を整理しておきましょう。
| 業態 | 参入しやすさ | ポイント |
|---|---|---|
| 和食・定食 | ★★★★★ | 腸活系・低カロリーと相性抜群。素材そのままが強み |
| 鶏料理・から揚げ | ★★★★☆ | 鶏胸肉への変更で高タンパク訴求が可能 |
| サラダ・ボウル系 | ★★★★★ | 健康志向の王道。競合も多いが需要も大きい |
| 居酒屋 | ★★★☆☆ | ヘルシー居酒屋メニューを切り出す発想が鍵 |
| ラーメン | ★★☆☆☆ | 低カロリー・鶏白湯・塩系など工夫次第で対応可能 |
| ピザ・バーガー | ★★☆☆☆ | ベジ・グルテンフリー系へのニッチ展開が有効 |
特に和食・定食系は、今すぐ健康訴求できる業態です。発酵食品・旬野菜・魚料理といった日本の食文化が持つ「体によさ」を前面に出すことで、インバウンド需要との掛け算も期待できます。
健康志向デリバリーに取り組む際の落とし穴
誇大表現には細心の注意を
「〜の症状に効く」「○○病を予防する」など、医療的な効能を断定する表現は食品表示法上問題になる可能性があります。「高タンパク」「食物繊維が豊富」「カロリー控えめ」など、事実に基づく表現の範囲内でアピールしましょう。
価格設定は手数料込みで計算する
健康志向メニューは、食材コストが上がりやすいです。UberEatsでは手数料が売上の35%前後かかるため、原価率と手数料率を含めた価格計算をあらかじめ行うことが重要です。「健康訴求でプレミアム価格が取れる」というメリットを活かしつつ、収益が出る価格設定を設計しましょう。
通年提供できるメニュー設計にする
健康志向は季節性のあるトレンドではなく、通年で続く需要です。「夏限定のヘルシーメニュー」では継続したリピーターが育ちにくいです。通年で提供できるメニューを軸として、季節ごとの素材変更で「旬感」を演出するのがおすすめです。
よくある質問
Q. 健康志向メニューは単価が高いと注文が入りにくいのではないですか?
健康訴求が明確なメニューは、価値を理解して注文する層が集まりやすく、一定の単価設定でも選ばれやすい傾向があります。「タンパク質○g含有」「食物繊維○g入り」などの具体的な数値を添えることで、価格に見合う価値が伝わりやすくなります。ギルトフリー系のメニューは特に「高くても罪悪感なく食べられる」という理由でプレミアム価格が受け入れられやすいカテゴリです。
Q. 和食系でない店舗でも健康志向メニューは導入できますか?
業態を問わず、工夫次第で対応できます。ピザなら「野菜たっぷりのベジピザ」「全粒粉生地使用」、から揚げなら「鶏胸肉使用の低カロリー唐揚げ」、バーガーなら「レタスバンズ使用のローカロリーバーガー」といったアプローチが可能です。既存メニューを健康訴求の切り口で再設計するだけでも、新しい顧客層へのリーチが広がります。
Q. ゴーストレストランで健康系ブランドを立ち上げる場合、どのくらいで開始できますか?
Going Deliveryを活用した場合、最短2週間程度での開始が可能です。ブランドコンセプトの選定から店舗設定、UberEatsへの登録まで、Goistechがサポートします。既存の厨房・スタッフをそのまま使えるため、新たな設備投資なしに始めることができます。
ブログをチェックしてみてくださいね。
UberEats正規代理店 Gold🎖️3年連続獲得のGoistechが
あなたの飲食店のデリバリー導入・売上改善をサポートします。
コメント