業界トレンド

【2026年最新】UberEats「お店と同じ価格」施策の影響と飲食店が利益を守る対応策

Goistech株式会社のK.Hです。飲食店様からの手数料・費用まわりのご相談を日々対応しています。

「UberEatsでデリバリー価格を少し高めに設定していたのに、同一価格にしなければいけないと聞いた」
「価格を上乗せできなければ、手数料分がそのまま赤字になってしまうのでは?」
「どのメニューをデリバリーに残して、どれを外すべきか判断できない」

このような悩みを持つ飲食店オーナー様に向けて、2026年3月からUberEatsが推進している「同一価格」施策の内容と、利益を守るための具体的な対応策を解説します。

UberEats「お店と同じ価格」施策とは何か

2026年3月20日、Uber Eats Japan合同会社は「アプリ上の商品価格をお店と同じ価格にする」取り組みを開始すると発表しました。

この施策は、UberEatsアプリで注文する消費者が「実店舗と同額で商品を購入できる」環境を整えることを目的としています。発表時点で約1万8千の加盟店が参加しており、今後順次拡大が予定されています。

なぜUberEatsはこの施策を始めたのか

UberEatsが同一価格施策を推進する背景には、消費者の信頼性向上という狙いがあります。デリバリーアプリで注文したら「実店舗より高かった」という経験をした利用者は、再注文を敬遠する傾向があります。

同一価格を実現することで:

  • 消費者のアプリ離れを防ぐ
  • 「デリバリーは割高」というイメージを払拭する
  • 結果として注文件数・注文頻度が増える

UberEats側の狙いは、プラットフォーム全体の利用者数を増やすことで加盟店の注文数を底上げすることです。

重要なポイント: 2026年5月時点では強制参加ではなく、任意の取り組みです。ただし、UberEatsが消費者向けに「同一価格の店舗」を前面に訴求していることから、今後の競争上の影響は無視できません。参加・非参加のどちらが自店舗に適しているか、数字で判断することが大切です。

同一価格施策が飲食店の利益に与える影響【数字で検証】

従来、多くの飲食店はデリバリー向けのメニュー価格を実店舗より10〜30%程度高く設定していました。これはUberEatsの手数料(加盟店側の実質負担は概ね30〜35%程度)を価格に転嫁するための方法です。

具体的に見てみましょう。

従来の価格設定モデル(例)

項目 金額
実店舗価格 1,000円
デリバリー価格(20%上乗せ) 1,200円
UberEats手数料(35%) 420円
飲食店への入金 780円
原材料費・包装費(30%) 360円
実質利益 420円

同一価格を適用した場合のモデル

項目 金額
実店舗価格 1,000円
デリバリー価格(同一価格) 1,000円
UberEats手数料(35%) 350円
飲食店への入金 650円
原材料費・包装費(30%) 300円
実質利益 350円

1注文あたり70円の利益減少です。月間300件の注文がある店舗では、月額2万1,000円の利益減少になります。

この数字を見ると「大きな問題」に感じるかもしれません。ただし、対応策によっては十分に補える差額です。次のセクションで、参加する際のメリット・デメリットと具体的な対応策を解説します。

同一価格施策に参加するメリット・デメリット

参加を検討する前に、両面から整理しておきましょう。

メリット

1. 注文件数が増える可能性がある

UberEatsアプリ内で「同一価格のお店」として訴求されることで、価格に敏感な消費者から選ばれやすくなります。注文件数が増えれば、1件あたりの固定費(包装費・人件費の一部)を薄められます。

2. 「Top Eats」「Eats厳選」評価への好影響

UberEatsのアルゴリズムは消費者満足度を重視しています。価格への不満が減ることで評価が上がりやすくなり、プラットフォーム内での露出増加が期待できます。

3. 価格管理の手間が減る

店内価格とデリバリー価格を別々に管理する必要がなくなります。特に複数のデリバリーサービスを並行して利用している店舗では、価格統一による運用負荷の軽減効果が大きくなります。

デメリット

1. 短期的な利益が下がる

上記の計算例のとおり、価格上乗せができなくなる分、1注文あたりの利益が減少します。原材料費率が高い商品は特に影響が大きくなります。

2. コスト管理がより重要になる

上乗せによる利益バッファがなくなるため、原材料費・包装費の管理をより厳密に行う必要があります。

3. 参加しない競合店との競争環境が変わる

同一価格に参加しない店舗は引き続き高めのデリバリー価格を設定できます。商品の魅力や知名度が高い店舗は、非参加でも注文が入りやすい場合もあります。

利益を守るための4つの実践的な対応策

同一価格施策に参加しながら収益を確保するために、以下の4つのアプローチが有効です。

対策1:デリバリー向けメニューを「高利益率商品」に絞る

すべての商品をデリバリーで提供する必要はありません。原材料費率が低く、調理時間が短い商品に絞ることで、1注文あたりの利益率を引き上げられます。

デリバリー向け原材料費率の目安:

利益率区分 原材料費率 対応方針
理想 25%以下 積極的にデリバリーに掲載
許容範囲 26〜35% メインメニューとして掲載
要見直し 36〜40% 価格改定または調理コスト削減
撤退検討 40%超 デリバリーへの掲載を見直す

対策2:セット販売・追加注文で客単価を上げる

1注文あたりの単価を上げることで、同じ件数でも売上・利益を増やすことができます。

具体的な方法:

  • 「ドリンクセット」「サイドメニューセット」の設定
  • 「2品以上で割引」のプロモーション(UberEatsのプロモーション機能を活用)
  • まとめ注文を促す商品説明文の工夫(「一緒にどうぞ」の訴求など)

客単価が1,000円から1,200円に上がれば、件数が変わらなくても同一価格施策による利益減少分を補えます。

対策3:包装費・原材料費を見直す

デリバリー専用の包装材にはコストがかかります。以下の点を見直すだけで、1注文あたりのコストを削減できる場合があります。

  • 包装材の大量仕入れによるコスト削減
  • 過剰包装の見直し(品質・温度を保ちつつ最小限の資材に)
  • 原材料の仕入れ先の見直し・数量交渉

月300件の注文で1件あたり20円の包装費を削減できれば、月6,000円のコスト削減になります。

対策4:注文件数を増やしてスケールメリットを出す

固定費(人件費・家賃・光熱費)はデリバリー注文件数が増えても大きく変わりません。注文件数が増えるほど、1件あたりの固定費負担が小さくなり、実質的な利益率が改善します。

注文件数を増やすための主な施策:

  • 商品写真の品質向上(明るく・食欲をそそる写真)
  • 商品説明文の改善(具体的な食べ方・魅力の言語化)
  • レビュー管理(丁寧な返信で評価スコアを高める)
  • UberEatsプロモーション機能の活用(初回割引、期間限定セール等)

Goistech支援店舗の実例:同一価格でも利益を出す店舗の共通点

UberEats正規代理店としてGold🎖️を3年連続で獲得している私たちGoistechが支援してきた飲食店の実績から、利益を維持・拡大できている店舗に共通する特徴をご紹介します。

実例1 — 居酒屋(神戸)

Going Deliveryの導入で8ヶ月で売上498万円UP。このお店が実践したのは「デリバリー専用おつまみセット」の開発です。店内提供に比べて原材料費率が低く、調理も短時間で完結する商品をデリバリーに特化して展開。セット価格2,800円を設定し、高い客単価を維持しています。

実例2 — 中華居酒屋(埼玉)

7ヶ月で売上341万円UP。複数のデリバリーブランドを並行運営し、価格帯とターゲットをブランドごとに分けています。価格施策の影響を受けるブランドがあっても、他のブランドで収益を補完できる構造にしているのが特徴です。

実例3 — インドカレー(西東京)

5ヶ月で売上204万円UP。もともと店内とデリバリーで同一価格を設定していた店舗でしたが、セットメニューの充実と注文件数増加によって利益を拡大しました。

これらの店舗に共通するのは、「価格上乗せに依存しない利益構造」を最初から設計している点です。価格と件数・単価のバランスを数字で管理し、施策の変化に柔軟に対応できています。

よくある質問

Q. 同一価格施策に強制的に参加させられるのですか?

2026年5月時点では、同一価格施策への参加は任意です。ただし、UberEatsは参加店舗を消費者向けに訴求する施策を進めています。今後の状況によっては、参加することが競争上の標準になる可能性があります。自店舗の利益構造を踏まえて、参加・非参加を判断することをお勧めします。

Q. 同一価格に変更したら、UberEatsの手数料の仕組みも変わりますか?

手数料の料率自体は変わりません。UberEatsの手数料体系(通常30〜35%前後)はそのまま適用されます。同一価格施策は「消費者に提示する販売価格」の方針であり、手数料の計算方法が変わるわけではありません。

Q. デリバリー価格を店内価格より高く設定するのはルール違反になりますか?

現時点では明確な規約違反にはあたりません。ただし、UberEatsは「店頭価格と同額または以下」の設定を推奨しています。高い価格を設定し続けた場合、アプリ内での表示順序や評価指標に影響が出る可能性があります。

Q. 複数のデリバリーサービスを使っています。全サービスで同一価格にする必要がありますか?

各サービスの方針は異なります。まずはUberEatsの施策への参加可否を検討し、出前館やmenuなど他サービスについては各社の動向を見ながら判断するのが現実的です。Goistechでは複数プラットフォームを利用している飲食店に対して、プラットフォームごとの最適な価格戦略設計もご支援しています。

Q. 同一価格にするタイミングはいつがいいですか?

繁忙期(週末・連休・特定のイベント期間)の直前や最中に変更するのは避けることをお勧めします。注文傾向が落ち着いている時期にまず数週間試験運用し、注文件数・客単価・利益額の変化を数字で確認してから本格移行するのが安全です。


数字の面からしっかりサポートさせていただきます。

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あなたの飲食店のデリバリー導入・売上改善をサポートします。

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