Goistech株式会社のW.Dです。出店・開業サポートの現場担当として、日々加盟店さまのもとへ伺い、タブレット設定や容器選び、メニュー写真のアドバイスなど、開業の最前線をサポートしています。
「ゴーストレストランを始めたいけれど、何から手をつければいいかわからない」
「既存の厨房でそのまま始められるの?追加設備は必要?」
「開業してから慌てて道具を揃えることになりそうで心配…」
このような悩みを持つ飲食店オーナー様に向けて、現場担当者の目線からゴーストレストラン開業に必要な準備を、チェックリスト形式でまとめました。
ゴーストレストランの開業ガイドや費用解説は多くありますが、「実際に何を準備して、どの順番でやればいいか」という現場レベルの情報は意外と少ないものです。この記事では、私たちが現場で見てきたつまずきポイントも交えながら、開業前に必ず確認しておくべき6つの準備をご紹介します。
ゴーストレストラン開業前に確認すべき6つの準備ポイント
ゴーストレストランとは、デリバリー専用ブランドを既存の厨房から運営する形態です。「店舗を持たずに始められる」という気軽さが魅力ですが、準備なしに見切り発車すると、開業後に想定外のトラブルが続出します。
現場で多くの開業を支援してきた経験から、以下の6つを事前にチェックしておくことをおすすめします。
- 厨房・調理スペースの確認
- UberEatsタブレットの設定と注文受付フロー
- デリバリー向け容器・包装の選定
- メニュー登録・写真撮影・価格設定
- スタッフへの共有とオペレーション設計
- テスト注文と本番スタート前の最終確認
それぞれ詳しく解説します。
【準備1】厨房・調理スペースの確認と設備チェック
既存厨房でゴーストレストランを始める場合の確認点
ゴーストレストランの最大のメリットは「今ある厨房をそのまま使える」点です。ただし、既存のオペレーションに追加ブランドが重なるため、調理キャパシティのチェックが不可欠です。
現場でよくあるのは「ランチのピーク時間帯に、既存メニューとデリバリー注文が重なって回らなくなる」というケースです。まず以下を確認してください。
厨房チェックリスト
- [ ] デリバリー専用ブランドの調理に使えるコンロ・調理器具は確保できるか
- [ ] 仕込み(下ごしらえ)を行うスペースと時間帯は確保できるか
- [ ] 保健所の営業許可はゴーストレストランブランドにも対応しているか(同一厨房なら通常は新たな許可申請不要)
- [ ] 冷蔵・冷凍の保管スペースに余裕はあるか
調理動線と仕込み時間の設計
ゴーストレストランで陥りやすい失敗の一つが、「既存営業との動線が混乱する」ことです。実際に私が訪問した居酒屋さんでは、通常の仕込み中にデリバリー注文が立て続けに入り、既存のお客様への提供が遅れてしまったケースがありました。
対策として、以下を事前に決めておくことをおすすめします。
- デリバリーブランドの調理を担当するスタッフを明確にする(全員がやるのか、専任を設けるのか)
- デリバリー向けメニューの仕込みは何時に行うか、曜日・時間帯のルールを決める
- ピーク時間帯(昼12時〜13時、夜19時〜21時)の注文量を想定し、調理時間を試算しておく
ゴーストレストランの場合、注文が入ってから配達員が到着するまで通常10〜20分程度です。注文受付から完成まで15分以内を目安に、調理フローを組み立ててください。
【準備2】UberEatsタブレットの設定と注文受付の準備
タブレット設置場所と設定手順
UberEatsでゴーストレストランを運営する場合、店舗と同じくタブレット端末(またはスマートフォン)で注文を受け付けます。既にUberEatsを導入済みの店舗がゴーストレストランを追加する場合でも、ブランドごとに画面上の表示が分かれるため、受付フローを整理しておく必要があります。
タブレット設置チェックリスト
- [ ] タブレット(またはスマートフォン)は厨房スタッフが確認しやすい場所に設置されているか
- [ ] 通知音量は十分か(調理中でも気づける音量に設定する)
- [ ] Wi-Fi接続は安定しているか(注文受付が途切れると評価に影響)
- [ ] UberEats Managerアプリへのログインは完了しているか
- [ ] ゴーストレストランブランドのメニューが正しく表示されているか
ゴーストレストランの注文が入ったときのフロー
注文が入ってから完了するまでの動きを、スタッフ全員が把握しておくことが重要です。「誰が注文を受けて、誰が調理し、誰が梱包・受け渡しをするか」が曖昧だと、現場が混乱します。
標準的な注文受付フロー
- タブレットに通知が届く(受付可能時間内であることを確認)
- 「承認」ボタンをタップして注文を受け付ける(応答が遅いと自動キャンセルになることも)
- 担当者が調理を開始(調理完了予定時間を意識する)
- 料理を容器に盛り付け・梱包
- 配達員が来店したら注文番号を確認して手渡し
- タブレット上で「準備完了」をタップ
初めての方が特につまずくのは「②の承認が遅れて自動キャンセルになる」点です。通知を見逃さないよう、音量を最大・振動をONに設定しておきましょう。
【準備3】デリバリー向け容器・包装の選び方
料理ジャンル別の容器選定ポイント
容器選びは、ゴーストレストランの顧客満足度に直結する重要ポイントです。「料理がおいしかったのに容器がぐにゃぐにゃで、盛り付けが崩れていた」という低評価レビューは、現場でよく目にします。
ゴーストレストランのメニュー種別に応じた容器の基本選定基準は以下の通りです。
| メニュー種別 | おすすめ容器タイプ | 注意点 |
|---|---|---|
| ラーメン・スープ系 | 蓋付き深型容器(PP素材) | 汁漏れ防止のためしっかり密閉できるものを選ぶ |
| 唐揚げ・揚げ物 | 通気穴付き容器 | 密閉しすぎると蒸れてベタつく |
| 丼・ご飯もの | ドーム蓋付き容器 | 具材が崩れないよう仕切り付きが便利 |
| サラダ・冷たい惣菜 | 透明蓋容器 | 見た目の清潔感も評価される |
| スイーツ・デザート | 抗菌仕様・個包装対応 | 匂い移り防止と衛生面を重視 |
よくある失敗パターン — 現場で見てきた事例
現場でよく見かける容器選びの失敗を3つご紹介します。
失敗1: 安い容器を使ったら液漏れで低評価
コスト削減のため安価な容器を使った結果、スープが漏れてバッグを汚染。配達員からのフィードバックと顧客からの低評価が相次いだケースがありました。容器コストは1食あたり20〜50円アップするだけで品質が大きく変わります。
失敗2: 通気性ゼロの容器で揚げ物がベタベタ
唐揚げ専門のゴーストレストランを始めた店舗で、密閉容器を使ったところ、蒸れてしまい食感が損なわれました。揚げ物には蒸気を逃がす通気穴付き容器が必須です。
失敗3: 容器のサイズが料理に合っていない
容器が大きすぎて料理が動いてしまい、盛り付けが崩れた状態で届くケースも多々あります。実際に料理を入れてシェイクするテストをしてから発注することをおすすめします。
容器はまとめ買いすると単価が下がりますが、最初は少量からトライアルを行い、料理との相性を確認してから大量発注先を決めてください。
【準備4】メニュー登録・写真撮影・価格設定
ゴーストレストランのメニューはUberEats管理画面(UberEats Manager)から登録します。メニュー写真と価格設定は注文率に直結するため、以下のポイントを押さえてください。
メニュー登録チェックリスト
- [ ] 各メニューの写真は高解像度(1000×1000px推奨)で撮影済みか
- [ ] 写真は明るく、料理が全体的に見えるよう撮影されているか(スマホでも自然光を活用すれば十分)
- [ ] メニュー名は検索されやすいキーワードを含んでいるか(例:「唐揚げ弁当」より「ジューシー唐揚げ弁当 4個入り」)
- [ ] アレルギー情報・食材情報は正確に記載されているか
- [ ] 価格設定はデリバリー手数料(約35%)を加味した上で利益が出るか
価格設定は特に重要です。UberEatsの場合、販売価格の約35%が手数料として差し引かれるため、「店内価格 × 1.3〜1.5倍」を目安にデリバリー価格を設定することをおすすめします。
たとえば、店内で800円の唐揚げ弁当であれば、デリバリー価格は1,050〜1,200円に設定するのが目安です。これにより、手数料を差し引いた後の実質受取額が店内販売とほぼ同等になります。
【準備5】スタッフへの共有とオペレーション設計
どれだけ設備や容器が整っていても、スタッフが動き方を把握していなければ現場は混乱します。開業前にスタッフ全員に以下を共有してください。
スタッフ共有チェックリスト
- [ ] ゴーストレストランブランドのメニューと調理手順を全員が把握しているか
- [ ] 注文受付・調理・梱包・受け渡しの担当分けは明確か
- [ ] タブレット操作(注文受付・承認・完了報告)を全員が実際に操作できるか
- [ ] 配達員への対応(注文番号の確認、手渡し方法)を確認したか
- [ ] 営業時間外・混雑時の対応(一時停止操作)を理解しているか
特に「一時停止操作」は重要です。繁忙時間帯に受け切れない注文が来ると、調理が追いつかず配達時間が大幅に遅れ、低評価につながります。「混んできたらすぐにアプリを一時停止する」というルールをスタッフ全員に徹底してください。
【準備6】テスト注文と本番スタート前の最終確認チェックリスト
開業前に実際にテスト注文を行うことを強くおすすめします。UberEatsでは特定の条件下でテスト注文が可能です。Goistechのサポートを利用している場合は、担当者がこの工程もサポートします。
最終確認チェックリスト(開業前日までに完了)
- [ ] メニューがUberEatsアプリ上で正しく表示されているか(写真・価格・説明文)
- [ ] 注文受付から調理完了までの時間が目標範囲内(15分以内)に収まるか
- [ ] 容器に盛り付けた状態でシェイクしても崩れないか
- [ ] タブレット通知が確実に鳴るか
- [ ] 配達員への受け渡し場所(入口付近など)を決めているか
- [ ] 開業日の営業開始時間・終了時間をUberEats Managerで設定しているか
現場でよく見るのは「開業日当日にアプリの設定がまだ完了していない」というトラブルです。少なくとも前日までにすべての設定を完了し、当日は最終確認のみにするスケジュールを組んでください。
Goistechの支援実績 — 開業から売上アップまで
私たちGoistechは、UberEats正規代理店としてGold🎖️を3年連続で獲得しており、これまで多くの飲食店さまのゴーストレストラン開業をサポートしてきました。
実際に私たちが支援した店舗の実績をご紹介します。
- 神戸の居酒屋: ゴーストレストランとして複数ブランドを追加。8ヶ月でデリバリー売上が498万円UPを実現
- 埼玉の中華居酒屋: 既存厨房を活用して複数ブランドを展開。7ヶ月で341万円のデリバリー売上増加
- 西東京のインドカレー: 1ブランド追加から始め、段階的に拡大。5ヶ月で204万円のデリバリー売上UP
これらの成功事例に共通するのは、「開業前の準備をしっかりと行い、オペレーションを固めてからスタートした」という点です。見切り発車した店舗は、開業後にトラブルが重なって評価が下がり、挽回に時間がかかるケースが多いと感じています。
よくある質問
Q. 既存のデリバリー許可があれば、ゴーストレストランも同じ厨房で運営できますか?
はい、同一厨房で既にデリバリー対応の営業許可を持っている場合、ゴーストレストランの追加ブランドに対して新たな許可申請は基本的に不要です。ただし、扱う食品の種類(仕出し料理・菓子など)によっては別途許可が必要になるケースもあります。不安な場合は事前に最寄りの保健所へご確認ください。
Q. ゴーストレストランの容器はどこで購入できますか?
業務用食材・資材を扱うサイト(テンポスバスターズ、MonotaROなど)やAmazonの業務用カテゴリで購入できます。最初は少量からトライアルを行い、料理との相性を確認してから大量発注することをおすすめします。Goistechのサポートプランでは、容器選定のアドバイスも行っています。
Q. ゴーストレストランの開業前準備には、どれくらいの時間がかかりますか?
Goistechのサポートを利用した場合、最短2週間での開業が可能です。ただし、メニューの試作・写真撮影、タブレット設定、スタッフへの説明などに余裕を持って取り組むために、1ヶ月程度のスケジュールを推奨しています。準備期間を十分に取ることが、開業後のスムーズな運営につながります。
Q. 既にUberEatsを導入している飲食店でも、ゴーストレストランのブランドを追加できますか?
はい、既存のUberEats加盟店であれば、ゴーストレストランブランドの追加は比較的スムーズに行えます。UberEats Manager上でブランドを追加・設定する手順が必要ですが、Goistechが設定から開業までサポートします。
Q. ゴーストレストランは何ブランドから始めるのがおすすめですか?
初めての場合は1ブランドからスタートすることをおすすめします。まずオペレーションを固め、安定的に評価を積んでから2〜3ブランドへと拡大するのが失敗の少ない進め方です。Going Deliveryでは30種以上のブランドから選べますが、最初は自店の厨房と相性の良い1〜2品構成のブランドを選ぶのが現実的です。
困ったことがあればお気軽にお声がけください。
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