Goistech株式会社のW.Dです。出店後の初期設定やタブレット操作、日々のオペレーションサポートを現場で担当しています。
「出前館を始めたけど、タブレットの操作が複雑でスタッフに教えられない」
「注文が入ったときに何をすればいいか、流れがわからない」
「UberEatsと出前館を両方使っているが、操作の違いに混乱している」
このような悩みを持つ飲食店オーナー様に向けて、出前館の注文管理・タブレット操作を現場目線で丁寧に解説します。実際の店舗サポートで見てきたよくある失敗も先回りして紹介しますので、最初の設定から毎日の運用まで役立ててください。
出前館の注文管理ツールとは?
出前館に加盟した飲食店は、専用の管理画面「出前館レストランポータル」を使って注文を管理します。
パソコンやタブレットのブラウザからアクセスする方法と、スマートフォン・タブレット専用アプリ「出前館 for Restaurant」を使う方法の2種類があります。
| 方法 | 特徴 | 向いているシーン |
|---|---|---|
| ブラウザ版(PC・タブレット) | 売上分析・メニュー管理など機能が豊富 | データ確認・設定変更 |
| 専用アプリ(スマホ・タブレット) | 注文受付・承認操作に特化。通知が確実 | 日常の注文対応 |
日常の注文受付には専用アプリが便利ですが、売上確認やメニュー変更はブラウザ版が使いやすいです。実際の現場では両方を使い分けるのが基本になっています。
出前館 for Restaurantアプリのダウンロード先
- iOS: App Storeで「出前館 for Restaurant」を検索してインストール
- Android: Google Playで同様に検索してインストール
加盟時に発行されたIDとパスワードでログインして利用開始です。アプリのバージョンは常に最新に保つことで、不具合を防げます。
タブレット導入時の初期設定チェックリスト
最初にしっかり設定しておくことで、注文の取りこぼしや操作ミスを防げます。出店が決まったら、営業開始前に以下の項目を必ず確認してください。
【初期設定チェックリスト】
- [ ] 店舗用タブレット/スマートフォンを用意する(または出前館からのレンタル有無を確認)
- [ ] アプリ「出前館 for Restaurant」をインストールする
- [ ] ログインIDとパスワードを入力してログインできることを確認
- [ ] 通知音を最大に設定(注文見逃しを防ぐ最重要設定)
- [ ] 画面の自動ロックを「なし」または30分以上に設定
- [ ] Wi-Fi環境を確認(不安定な場合はモバイル回線も用意)
- [ ] 充電ケーブルを常設して電源に接続したまま運用する
- [ ] 全スタッフに基本操作の流れを共有する
- [ ] テスト注文で受付操作の流れを確認する
現場で見てきたこと: タブレットの通知音に気づかず注文を見逃し、キャンセル率が上がってしまった店舗を複数見てきました。タブレットは厨房内の目の届く場所に設置し、通知音は最大にしておくことが基本中の基本です。設置場所と音量だけは必ず最初に確認してください。
注文が入ったときの対応フロー(ステップ形式)
出前館に注文が入ったときの基本的な流れをステップごとに説明します。最初はゆっくり確認しながら、慣れてきたら自然と体が動くようになります。
Step 1:注文通知を確認する
タブレットまたはスマートフォンに通知音とプッシュ通知が届きます。アプリを開くと「新しい注文が入りました」という画面が表示されます。
注意点: 注文には**承認期限(通常5分以内)**があります。期限内に承認しないと自動キャンセルになり、キャンセル率に影響します。
Step 2:注文内容を確認する
画面に表示される情報を素早く確認します。
- 注文商品と数量
- オプション・特記事項(「辛さ控えめ」「ネギ抜き」など)
- 届け先の住所・マンション名・部屋番号
- 支払い方法(クレジットカード・代引き)
よくある失敗: オプション指定や「○○抜き」の指示を見落として、通常仕様で提供してしまうケースがあります。特記事項は必ず最後まで読んでから調理に入ってください。
Step 3:受付(承認)操作を行う
注文内容を確認したら、「受付」ボタンをタップして承認します。この操作をしないと注文が成立しません。
調理ができない場合(在庫切れなど)は「お断り」を選択します。ただし、断り続けるとペナルティが発生するため、在庫切れの商品は事前に一時停止しておくことが重要です(詳しくは次のセクションで解説)。
Step 4:調理・梱包を行う
承認後は速やかに調理に取りかかります。
- 容器は事前にセットしておくと時短になる
- 蓋のしっかり閉まる容器でこぼれ対策を
- サンクスカードや箸・スプーンを忘れずに
配達時間は注文者の画面に表示されています。設定した調理時間を超えないよう意識しましょう。
Step 5:配達員に引き渡す
配達員が店舗に来たら、注文内容と商品を照合して渡します。
- 注文IDや注文者名で照合する
- 複数注文が重なっているときは特に確認を徹底する
- 配達員と一緒に「これで全部ですか?」と確認するひと手間が安心につながる
Step 6:配達完了を確認する
配達が完了すると、アプリ上で「配達完了」と表示されます。売上はこの時点で確定します。異常があればこのタイミングで出前館のサポートへ連絡します。
よくある操作ミスと対処法
現場で実際に多いトラブルを先回りして紹介します。同じミスをしている店舗を何度も見てきたので、ぜひ参考にしてください。
①通知音に気づかず注文を見逃す
対策: タブレットを厨房の見やすい場所に設置し、通知音を最大にする。画面が点灯し続けるよう自動ロックをオフにする。ランプが点滅するタイプのタブレットスタンドを導入している店舗もあります。
②承認操作を忘れてキャンセルになる
対策: 受付操作は注文を確認したらすぐ行う習慣をつける。スタッフ全員に操作手順を共有し、誰でも対応できる体制を整えておく。「担当者が席を外したときに誰も対応できなかった」という状況が最も多いパターンです。
③品切れ商品の一時停止をしていない
対策: 売り切れたらすぐに商品を「一時停止」する。アプリ内でメニューごとの停止・再開が可能です。再開し忘れないよう、翌日の営業前に確認するルーティンを作ると安心です。
実際にあったケース: ある居酒屋さんでは、限定商品が売り切れた後も出前館の設定が残ったまま注文が入り続け、キャンセルが重なってキャンセル率が急上昇しました。営業開始時と終了時に在庫状況を確認するチェックリストを作成したことで問題が解消されました。
④調理時間が長すぎてキャンセルや低評価につながる
対策: 設定している調理時間と実際にかかる時間が合っているか定期的に確認する。ピーク時は通常より時間がかかるため、少し余裕を持たせた時間設定にしておくと安全です。調理時間は出前館の注文者側に表示される配達予測にも影響するため、現実的な数値に設定することが重要です。
⑤UberEatsと出前館の操作を混同してミスをする
対策: 両方のタブレットを明確に区別できる場所に配置する。できればタブレットにラベルを貼るか、カバーの色を変えるなどして視覚的に区別しやすくしておくと混乱を防げます。
売上・データ確認の方法(レストランポータル)
日々の売上確認やメニュー管理は、ブラウザ版の「レストランポータル」が使いやすいです。
売上確認の手順
- レストランポータル(
partner.demaecan.com)にログイン - 「売上管理」メニューを開く
- 期間を選択して確認
確認できる主な情報:
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日次売上 | 今日の売上・注文件数・キャンセル件数 |
| 月次集計 | 月ごとの売上推移・入金予定額 |
| 商品別売上 | どのメニューがいくつ売れたか |
| キャンセル率 | 承認率・キャンセル数の推移 |
売上データは週次で確認してメニューの入れ替えを検討すると精度が上がります。「よく売れているメニュー」「まったく注文が入らないメニュー」が見えてくると、次の一手を考えやすくなります。
メニュー登録・価格変更の手順
- レストランポータルにログイン
- 「メニュー管理」→「商品一覧」を開く
- 変更したい商品を選択して編集
- 変更内容を保存して申請
ポイント: 価格変更やメニュー追加は審査が入るため、反映まで1〜3営業日かかります。キャンペーン期間やセールに合わせた変更は早めに申請しておきましょう。
UberEatsのタブレット操作との違い(両方使う店舗向け)
UberEatsと出前館を並行して使っている店舗が増えています。操作の違いを把握しておくと、スタッフへの教育がスムーズになります。
| 項目 | 出前館 | UberEats |
|---|---|---|
| 注文管理ツール | 出前館 for Restaurant / レストランポータル | UberEats Manager / タブレットアプリ |
| 承認操作 | 承認ボタンを押す必要あり(自動承認設定も可) | 原則自動承認(タブレットで確認) |
| 調理時間設定 | 商品ごとに設定可 | 店舗全体で設定 |
| 売上入金サイクル | 月1回(翌月末払い) | 週1回(水曜払い) |
| メニュー変更 | 審査あり(1〜3営業日) | 比較的即時反映 |
| キャンセルのペナルティ | キャンセル率が基準超えると掲載順位低下 | 承認率・完了率がスコアに影響 |
2プラットフォームを使う場合の注意点:
- 通知音・操作UIが異なるため、スタッフが混乱しやすい
- 在庫管理を両方のプラットフォームで同期させる必要がある
- 注文が重なるピーク時は対応スタッフを1名増やすだけで安定する
注文数が増えてきたら、デリバリー一元管理ツール(HubsterやOrdeeなど)の導入も検討する価値があります。複数のプラットフォームからの注文を1つの画面でまとめて管理できるため、操作ミスが減り、オペレーションが安定します。
よくある質問
Q. 出前館のタブレットは自分で用意する必要がありますか?
出前館では原則として店舗側でタブレットまたはスマートフォンを用意します。契約プランによってはタブレットが貸し出される場合もあるため、加盟時の契約内容を確認してください。既存のスマートフォンやiPadでも対応可能で、専用機器でなくても問題ありません。
Q. 注文を見逃してしまった場合、ペナルティはありますか?
承認期限を過ぎると注文は自動キャンセルとなり、キャンセル率に計上されます。キャンセル率が一定水準を超えると、出前館から掲載順位の低下などのペナルティを受ける可能性があります。見逃しを防ぐために、通知設定と設置場所を必ず確認してください。
Q. 複数のスタッフが同じアカウントで使えますか?
可能ですが、同時ログインには制限がある場合があります。スタッフへの操作ルールや、シフト交代時の引き継ぎ手順をあらかじめ決めておくことをおすすめします。誰が対応しても同じ操作ができる状態が理想です。
Q. メニューを更新しても反映されないのはなぜですか?
出前館のメニュー変更は審査を経てから反映されます。通常1〜3営業日かかります。急ぎで価格変更が必要な場合は、出前館の加盟店サポートに直接連絡することも選択肢のひとつです。
Q. UberEatsと出前館で注文が重なったときはどうすればよいですか?
両方のプラットフォームで「最大受付件数」や「受付停止」の設定を活用してください。ピーク時に対応できる件数を把握しておき、無理なく対応できる範囲に絞ることが評価を守ることにつながります。慣れてきたら、注文を一元管理できるツールの導入も検討してみてください。
困ったことがあればお気軽にお声がけください。
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