Goistech株式会社のT.Mです。ゴーストレストランや複数ブランド運営のサポートを担当しています。
「1つのキッチンで複数のブランドを動かせると聞いたけど、実際どうやるの?」
「複数業態を同時に運営したら、オペレーションが崩壊しないか心配」
「売上を増やしたいけど、新しいお店を出す資金がない」
このような悩みを持つ飲食店オーナー様に向けて、ゴーストレストランを活用した複数ブランド同時運営の方法と、失敗しないオペレーション設計のポイントをお伝えします。
実際に私たちがサポートしてきた加盟店の中にも、1つの厨房から複数のブランドを立ち上げ、大きく売上を伸ばしたお店があります。今ある設備と人員で、もっと収益を上げる可能性を一緒に考えていきましょう。
ゴーストレストランで複数ブランドを同時運営するとはどういうことか
1つのキッチンで複数の「顔」を持つ
ゴーストレストランにおける複数ブランド運営とは、同じ厨房・スタッフ・設備を使いながら、デリバリープラットフォーム上では異なる店舗名・メニューで営業する手法です。
たとえば、こんなケースがあります。
- 昼は「鶏の唐揚げ専門店」として営業、夜は「本格ガパオライス専門店」として別ブランドで受注する
- 居酒屋メニューのメインキッチンを使いながら、「おつまみセット専門デリバリー」と「深夜ラーメン」を別ブランドで展開する
UberEatsのようなデリバリープラットフォームでは、1つの住所・1つのキッチンから複数の仮想店舗(バーチャルレストラン)を登録することが可能です。これを戦略的に組み合わせることで、注文数と売上を大幅に底上げできます。
バーチャルレストランとの違い
「バーチャルレストラン(VR)」と「ゴーストレストランの複数ブランド運営」は混同されやすいですが、厳密には異なります。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| バーチャルレストラン(VR) | 実店舗が既存メニューの一部、または新メニューを別ブランド名でデリバリー専用に出店したもの |
| ゴーストレストランの複数ブランド | 店舗を持たずデリバリー専業で、複数のブランドを独立した店舗として同時展開するビジネスモデル |
本記事では、実店舗・ゴーストキッチンどちらの場合も含め、「1つの厨房から複数のブランドをデリバリープラットフォームで同時運営する方法」を解説します。
複数ブランド運営が飲食店にもたらすメリット
売上・収益の分散と最大化
1ブランドだけで運営している場合、取り逃がしている注文があります。「唐揚げは好きじゃないけどガパオライスなら注文する」というユーザーは、唐揚げ専門店のページには現れません。
複数ブランドを展開することで、異なるジャンルや価格帯のニーズをまとめて取り込むことができます。同じ仕込み・同じ人件費で注文数を増やせるため、収益性が一気に上がります。
たとえば、私たちがサポートした居酒屋では、メイン店舗のUberEats出店に加えて「深夜おつまみデリバリー」ブランドを追加したことで、深夜帯の売上が新たに積み上がり、8ヶ月で合計498万円の売上増を実現しました。
リスクヘッジとトレンド対応力
1つのブランドに依存していると、そのブランドの評価が下がった際に売上全体が落ち込みます。複数ブランドを持っていれば、1つが低迷しても他のブランドでカバーできます。
また、食のトレンドは移り変わりが速いです。「ヘルシー志向」「韓国料理」「プロテイン重視」など、その時々の人気ジャンルに合わせた新ブランドをスピーディに立ち上げることができるのも大きな強みです。
実際のゴーストキッチン活用事例
国内でも「5坪のキッチンで7業態を同時運営し、月商500万円超」という事例が注目されています。全業態で食材の一部を共通化し、調理フローを統一したことで、少人数でも高い生産性を維持しています。
これは特別な例ではありません。UberEats正規代理店としてGold🎖️を3年連続で獲得している私たちGoistechも、複数ブランドで成果を出した加盟店を多数サポートしてきました。
ゴーストレストランで複数ブランドを立ち上げる手順
Step1:メインブランドを固める
まず最初に、一番自信のある1つのブランドをしっかり育てることが前提です。メインブランドの評価(レビュー・注文数・完了率)が安定してから、サブブランドを展開するのが成功の鉄則です。
メインブランドが低評価のまま複数展開しても、どれも伸びずに疲弊する結果になりがちです。実際にそういうケースを何度も見てきました。
メインブランドの安定指標の目安:
– レビュー評価: 4.0以上
– 月間注文数: 200件以上
– 完了率: 95%以上
Step2:サブブランドのコンセプト設計
サブブランドを設計するとき、重要なのは以下の3点です。
-
メインブランドの食材・仕込みと重複できるか
仕込みが共通化できないと、オペレーションが複雑になり現場が破綻します。たとえばメインが唐揚げ専門なら、鶏肉を使ったサブブランド(チキンカレー、チキンサンド)は相性が良いです。 -
メインブランドとターゲット・時間帯が異なるか
昼・夜、ファミリー・一人客、健康志向・ガッツリ系など、異なる層を狙うほど売上が積み上がります。 -
調理工程がシンプルか
デリバリーは注文が集中するピーク時間帯が存在します。複数ブランドを同時に動かすため、各ブランドのメニューはできるだけ調理ステップを少なく設計することが大切です。
Step3:UberEatsへの複数店舗登録
UberEatsでは、既存の加盟店アカウントからバーチャルレストラン(追加店舗)を申請できます。手続きの流れは以下の通りです。
- UberEats担当営業またはGoistechのような代理店に追加出店を相談
- 新ブランドの店舗名・メニュー・写真を準備
- 申請・審査(通常1〜2週間程度)
- 承認後、デリバリーアプリ上に新ブランドが掲載開始
重要: 2026年3月のVRルール変更に注意
Type 2型のバーチャルレストランには「月平均45件以上の注文」という最低基準が設けられました。基準を下回るとアカウント停止のリスクがあります。サブブランドは「作ったら終わり」ではなく、立ち上げ後も注文数を継続的に維持する仕組みを設計することが必要です。
複数ブランド同時運営のオペレーション設計
メニュー・仕込みを共通化するポイント
複数ブランド運営で最初につまずくのが、「仕込みが増えすぎてパンクする」問題です。これを防ぐための考え方がコア食材の共通化です。
具体的な設計の例を見てみましょう。
| 共通食材 | ブランドA(メイン) | ブランドB(サブ) |
|---|---|---|
| 鶏むね肉 | 唐揚げ定食 | サラダチキン丼 |
| ご飯 | 唐揚げ定食 | サラダチキン丼 |
| 野菜ミックス | サイドサラダ | トッピング素材 |
このように、1種類の食材から2〜3品を作れる設計にすることで、仕込み工数を大幅に削減できます。
注文受付・タブレット管理の効率化
複数ブランドを展開すると、タブレットの数が増えます。「どのタブレットがどのブランドか分からなくなる」「ピーク時に見落とす」という問題が起きやすいです。
対策として効果的なのは、一元管理ツールの導入です。HubsterやCamel、Ordeeといったデリバリー管理ツールを使えば、複数プラットフォーム・複数ブランドの注文を1画面で管理できます。
また、タブレットには目立つラベルを貼り、スタッフが瞬時にどのブランドの注文かを判別できる環境を作ることも大切です。
よくある失敗と回避策
失敗1: メインブランドが安定する前にサブを立ち上げる
→ メインが評価4.0・月200件を達成してから展開する
失敗2: 仕込みを共通化せずにサブを追加する
→ サブブランドのメニューは「メインと食材が9割重複する」設計にする
失敗3: サブブランドのメニュー写真や説明文が雑
→ サブも本番店舗と同じクオリティで写真・説明文を整備する。第一印象で注文率が大きく変わります
失敗4: VRの月45件基準を意識せず放置する
→ 立ち上げ月からプロモーション(値引き・無料デリバリー)を活用して注文数を確保する
複数ブランドを成功させた飲食店の事例
居酒屋が8ヶ月で498万円UPした事例
都内の居酒屋オーナーから「夜の売上が落ちてきた。何か手を打ちたい」というご相談をいただきました。
私たちが提案したのは、「居酒屋メニューをそのままデリバリー化するのではなく、デリバリーに特化した新ブランドを2つ立ち上げる」という戦略です。
- ブランドA(夕方〜夜): 「ガッツリおつまみセット専門」— 居酒屋の揚げ物・焼き物を詰め合わせたセットメニュー
- ブランドB(深夜): 「深夜ガッツリ丼専門」— 肉多めのボリューム丼。深夜の注文需要を狙い打ち
仕込みはほぼ共通。既存スタッフの業務フローを大きく変えることなく、デリバリー専用メニューとしてパッケージ化しました。
結果として、デリバリー売上が8ヶ月で+498万円を達成。居酒屋としての本業の質を落とさずに、デリバリー収益を積み上げることができました。
「今ある厨房でもっと稼ぐ」という発想が、このオーナーを変えた一歩でした。
複数ブランド運営に向いているお店・向いていないお店
すべての飲食店に複数ブランド運営が向いているわけではありません。以下のチェックリストで確認してみてください。
向いているお店(3つ以上当てはまれば可能性大):
– [ ] メインブランドのレビュー評価が4.0以上
– [ ] 1日の仕込み時間に余裕がある(ピーク時以外に30分以上)
– [ ] 料理ジャンルの幅が広い、または食材の使い回しがしやすい
– [ ] デリバリー専用スタッフ、またはオペレーションに慣れたスタッフがいる
– [ ] プロモーション費用として月2〜5万円の予算が確保できる
向いていないお店(当てはまると要注意):
– メインブランドのレビューが4.0未満、または完了率が95%未満
– 仕込みが常にギリギリで、余裕がほとんどない
– メニューが特殊食材に依存していて汎用性が低い
「まずメインを磨く→安定したらサブを展開」という順序が、遠回りに見えて最も確実な道です。
よくある質問
Q. 複数ブランドを運営するには追加費用がかかりますか?
UberEats自体の追加出店費用は基本的にかかりません(加盟条件は変わることがあるため、最新情報は担当営業や代理店にご確認ください)。ただし、メニュー写真の撮影費用や、プロモーション費用は別途必要です。初期投資を抑えて始められるのが複数ブランド運営の大きなメリットの一つです。
Q. 何ブランドまで同時運営できますか?
UberEatsでは技術的には複数ブランドを登録できますが、実際のオペレーション上の限界は店舗のキャパシティによります。私たちの経験では、最初は2〜3ブランドからスタートし、運営が安定したら追加するのがおすすめです。いきなり多数展開すると管理が崩壊し、どのブランドも育たなくなるリスクがあります。
Q. 既存の実店舗でも複数ブランドを運営できますか?
はい、できます。むしろ実店舗のほうが設備・スタッフが整っているため、ゴーストキッチン専業より始めやすいケースも多いです。実店舗の既存メニューを活用しつつ、デリバリー専用ブランドを追加する「バーチャルレストラン」方式も選択肢の一つです。
Q. 複数ブランドを管理するツールはありますか?
Hubster、Camel、Ordeeなどのデリバリー一元管理ツールが有効です。複数プラットフォーム・複数ブランドの注文を1画面で管理でき、ピーク時の見落とし防止に効果的です。ツール選びに迷ったらGoistechにご相談ください。
一緒に最適なプランを考えましょう。
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